20代の第4位に登場する「洋服」の内訳ですが、「スーツ」や「コート」が数多く見られました。「初めてのボーナスで仕事のためのスーツを揃えなきゃ」といった20代前半と思われるツイートも多く見られました。第5位の「ガジェット」の内訳も少し特徴的で、「iPad」「iPhone」と同じくらいソニーの「ウォークマン」が欲しいという声も多く見られます。音質重視のウォークマン「ZX1」が発表され、一部オーディオフリークの間で話題となりましたが、その影響もあるのかもしれません。
●30代男性は「自転車」に興味あり
30代の第5位は「自転車」でした。本格的なロードバイクや、もうすでに持っている自転車をどう改造しようかといった話題が多く見られましたが、健康を意識し始める年齢だからかもしれません。ランキング外では20代女性にも登場する「映像音楽メディア」が見られました。「映画やドラマのDVDを買って年末楽しむ」といった声が多かったのですが、これらは20代男性ではあまり見られない傾向です。広く言われていますが、「20代はYouTubeやニコニコ動画などネットで映像を楽しむ」「30代はDVDやBDを買ったり借りたりして観る」というように、映像コンテンツの消費スタイルに差があるのかもしれません。
●20代女性はとにかく「バッグ」「財布」「時計」
男女各世代で比べて最も大きな差が出た項目は、この「バッグ」「財布」「時計」の項目でした。20代女性だけに特に強く見られる傾向で、30代女性ではランクインすらしていません。今回の集計方法では、上位共起語100位には具体的なブランド名が出てきませんでしたが、この冬のボーナスで「欲しかったバッグ買う」といった宣言はとても多かったです。商品名ではないのでランキングしていませんが、「ご褒美」というワードも多く使われており、20代女性はまさに「自分へのご褒美でバッグを買う」という傾向が強い様子がうかがえます。
第2位の「洋服」の中では「コート」「ブーツ」「アウター」のワードが人気でした。洋服の中でも、ちょっと高いアイテムを買ういい機会となっているようです。
ちなみに他の世代で人気の「パソコン」は、20代女子に関してはランキング外で、「忘年会」「ご飯」「寿司」などのワードで構成される「グルメ」を下回っていました。
●30代女性は「バッグ」より「テレビ」
「洋服」に関しては30代女性にも引き続き高い人気で、その内訳も「コート」「ブーツ」「アウター」と、日常のオシャレに関しては20代同様の消費傾向が続いているようです。その半面、20代女性で人気だった「バッグ」がまったく出てこなくなり、逆に「テレビ」が登場してきます。ランキング外には他世代には見られない「温泉」が登場し始め、物質的な豊かさから体験的な豊かさへニーズがシフトしているのかもしれません。
●まとめ
ソーシャルデータ分析はパネル調査と違い、膨大な日常の声のリアルタイム計測が可能になるため、新鮮な情報の調査が必要なビジネスの場面で広く使われようとしている注目の調査手法です。みなさんのビジネスにも、ぜひお役立てください。
●株式会社アクトゼロ(http://www.actzero.jp/)
企業及び官公庁のソーシャルメディア活用、ソーシャルデータ分析、YouTubeやニコニコ動画などのネット動画プラットフォーム活用で、国内有数のクライアント実績を持つ。