映画によっては料金1300~1500円のプレミアグッズ(オマケ)付きの前売り券もお勧めだ。例えば、5月25日公開のスティーヴン・スピルバーグ制作総指揮の『MIB3(メン・イン・ブラック3)』には、数量限定のノイジークリケット(キーホルダー)、5月26日公開アントニオ・バンデラス主演の『私が、生きる肌』には「オリジナルポストカードセット」が付いてくる。
そのほかにも、『わが母の記』は「特製ツボ押し”わがツボの木”」、『LOVEまさお君が行く!』は「おさんぽバッグ」、『アメイジング・スパイダーマン』は「特製メガネケース(第1弾)」「同(第2弾)」といった特典付きとなっている。
最近は、ひと昔前の、行けばいつでも入場可能で、同じ作品を何度も観ながら一日中過ごせるといった映画館が少なくなり、全席指定入れ替え制になっている所が多いため、ネットなどを利用して予約を入れておくことが大切。
先日も、アカデミー賞作品賞受賞の白黒&サイレント映画『アーティスト』を観たいと思い、新宿の映画館に飛び込んだところ、満員状態で席をリザーブできるのは5時間後。ほかの上映館を探し、新宿から銀座に移動してやっと観ることができたといった始末。とにかく、人気がある作品は事前予約も忘れずに。
ちなみに男性が女性を映画に誘う予定があるなら、「どんな映画でも大好き!」という女性を誘うとき以外は、実際に映画を観て、内容などをチェックしてから行くことがお勧め。ある映画会社宣伝担当の話では「日本は映画そのものより、予告をつくるのが世界一上手いんだよ」とのこと。そのため、宣伝を観てよいと思っていても、内容がまったく違う作品だったという場合も少なくないようだ。また、映画で女性の気持ちを盛り上げ、デートを最高潮にと考えているなら、エンタテインメント性が高いラブコメディー、ラブサスペンスが無難。間違っても社会派映画やアメリカンヒーロー系、アクション、バトルといった、男友達と一緒かひとりで観たい映画は避けるべき。
鑑賞環境という点では、席をリザーブするときは、前が通路であるなど、女性が楽に席を立てる場所をとりたい。ブランケットサービスがあるなら、席に着く前にレンタルしておいてあげることも忘れずに。
(文=ふじ えりこ/フリーライター)