「コンビニパンは危険」は間違い?「食品添加物は危険」のウソ、毒性誇張のまやかし
確かに、ポリリン酸○○、ソルビン酸○○、○○ガム、増粘剤、pH調整剤など、耳慣れない成分が食品表示欄に記載されていれば、不気味に思うのもわかります。
しかし、大半の添加物を個別に知ると、それぞれのメリットがあってこそ使われていることがわかります。当たり前ですが、食べた人を病気にするために添加されているわけではありません。
添加物は、天然に含まれている成分も多く、例えば、猛毒と恐れられている亜硝酸ナトリウムも、元々は岩塩の中に多く含まれている成分です。岩塩を入れてソーセージをつくると発色が良くなり、食中毒が起きにくいという先人の知恵から得られたものです。岩塩に含まれる亜硝酸塩が食中毒を防ぎ、発色を良くしていたのです。そこから研究が進み、安全な分量を確認した上で食品に添加されているのです。
この安全な分量はADI(Acceptable Daily Intake:一日摂取許容量)と呼ばれ、生涯にわたり毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日当たりの量と考えられているものです。謎の化学物質がむやみに添加されているわけではなく、すべて目的があり、安全な量の範囲内で使用されているのです。
食品添加物は危険ではない
酸化防止剤やpH調整剤は、消費者が適正に保存し、衛生的な環境下で食べる保証がないからこそ、食中毒のリスクを下げ、品質が悪くなりにくくするためにわざわざ添加しているのです。もちろん、手を抜いて簡単に味をととのえ、栄養価も低い商品を売りつけて利益を上げることもできますが、そのような企業姿勢と毒性があるかどうかは別問題なので、今回は毒性にだけスポットを当てて論じます。
名前の印象から、「気持ち悪い」「危険な気がする」というのは単なる感情論で、それに便乗して「怖い」「危ない」と騒ぐのは、文明人としていかがなものかと筆者は述べたいのです。
研究者が解き明かしたからこそ、正しく使えば食中毒のリスクを下げ、また発色を良くし、日持ちさせられるのです。すべては、消費者がずぼらに管理しても「それなりに良い物」を食べられるように使用されているということを覚えましょう。