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藤山哲人「たかが家電、されど家電」

絶対オススメのスマホ用モバイルバッテリーはこれだ!逆に買ってはいけない商品も!

文=藤山哲人/体当たり家電ライター

 と、ここまではいいのだが、モバイルバッテリーメーカーやUSB規格、さらにはスマホのCPUメーカー、その他もろもろが独自の急速充電規格を出し始めてしまったため、2017~2018年は急速充電規格の混乱の渦中にあった。

絶対オススメのスマホ用モバイルバッテリーはこれだ!逆に買ってはいけない商品も!の画像9従来より高い電圧と電流でスマホを急速充電する規格が次々と登場
絶対オススメのスマホ用モバイルバッテリーはこれだ!逆に買ってはいけない商品も!の画像10スマホのCPUメーカーであるQualcomm社の急速充電規格QuickCharge

 乱立する規格のなかでも有望視されているのは、スマホのCPUメーカー「Qualcomm」(クアルコム)の「QuickCharge3.0」(QC3.0)と、パソコンでおなじみUSB規格の「USB PD」という急速充電だ。

 QC3.0に対応したスマホとQuickCharge3.0に対応したケーブル、そしてQC 3.0に対応したUSB ACアダプターやモバイルバッテリーであれば、急速充電が可能だ。そしてQC 2.0や1.0といった過去の少し遅い充電方式も、上位のバージョンと接続できる。実にわかりやすい規格になっている。

絶対オススメのスマホ用モバイルバッテリーはこれだ!逆に買ってはいけない商品も!の画像11スマホのCPUメーカーであるQualcomm社の急速充電規格QuickCharge

 一方、USB PDは現在バージョン2.0が主流だが、USBにはコネクター形状の規格やデータ転送に関する規格、充電に関する規格などがあり、これらがゴッチャになり混乱を招いてしまっている。数年後には、USB PD 3.0が主流になり、QuickChargeもバージョンを上げた4.0で両者統合されていく見込みだが、それまではQC3.0にしておくのがベストだろう。これはあくまでもモバイルバッテリーを長年見てきた筆者の“読み”だが……。

 もちろんUSB PDは、規格を正しく理解して使えば便利に急速充電できる。USB PD規格自体に問題はないのだが、わざわざ勉強しなくても「サッと対応機器を買って、すぐに充電できる」という、情報整理が求められている。

 少し長くなってしまったが、ここで紹介しているモバイルバッテリはQC3.0に対応したもので、USB PDには非対応となっている。

QuickCharge3.0対応のスマホは以外とたくさんある

 Qualcommが発表しているQuickChargeに対応しているスマホは、以下の通りとなっている。以下はQualcomm社の「Quick Charge Device List」2018年12月3日版となっている。

絶対オススメのスマホ用モバイルバッテリーはこれだ!逆に買ってはいけない商品も!の画像12Qualcomm社が公表しているQC対応のスマホなどのデバイス一覧

※デバイス一覧は本文文末をご参照ください

藤山哲人/体当たり家電ライター

藤山哲人/体当たり家電ライター

あらゆる家電を使い込んで比較して、性能を数値やグラフにする「家電道 裏千家 家元」の技術系ライター。「家電おじさん」や「体当たり家電ライター」の異名をもつ。『マツコの知らない世界』(TBS)番組史上最多出演の6回や『スッキリ』(日本テレビ)、『羽鳥真一モーニングショー』(テレビ朝日)、『カンテレ ワンダー!』(関西テレビ)、『華大の知りたい!サタデー」(BSフジ)などにも多数出演。
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Twitter:@Fujiyama_Tetsu

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