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殺人犯への感謝と敬意
しかし、ある一人に対してだけは異様な熱の込め方をしている。パリ人肉事件(1981年)の犯人、佐川一政だ。「『佐川一政』という稀代の殺人作家の存在は、いつも僕の心の片隅にあった」「女性の美について倒錯的に語らせたら佐川氏の右に出る者はまずいないだろう」と絶賛し、その最後には佐川氏へのプライベートな手紙も添えられている。
「あなたが最初、僕のことを『鬼畜の恥』と言って激しく憎んだように、僕も長年あなたのことを『ピエロ野郎』と軽蔑し、激しく憎みました。(略) 僕はずいぶんと長い間、あなたのことを誤解していました。今頃になってようやく、あなたが抱え込んだ孤独や苦悩の深さに思い至りました。あなたも本当は凄く辛かったのだと思います。(略) 今日まで生き抜いてくださったあなたに、心からの敬意と感謝をこめて。『生きていてくれてありがとう』ございます」
しかし、佐川氏にこの元少年Aの想いは届かない。
「『絶歌』を出版したことにより“母親役”であった担当医との縁も切れ、元少年Aは佐川氏に拠り所を求めているのでしょうが、当の佐川氏は元少年Aの『絶歌』出版に際して、『私は本を出すべきではなかったと後悔している。<元少年A>も実名を公表した上で、遺族に謝罪すべきだ』と彼を非難しています」(出版社関係者)
更生したフリをして遺族を苦しめ続ける元少年Aは、今後どのように生きていくのであろうか。
(文=編集部)
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