消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
少し危なかったが、筆者はあやしいと感じることができたので、そこに依頼せず済んだ。しかし、急な修理が必要な人の弱みに付け込んだ売り方は恐ろしい。水漏れがひどく、対応がどうしても急務だったら引っかかっていたかもしれないし、設備についてよくわからない高齢者や、業者から強く勧められたら断れない人だったら、騙されて購入させられる可能性は高いのではないだろうか。
その夜、筆者は必死になってネットで修理方法を調べ、翌日の夜には無事自らの手で修理を終え、元の状態に戻すことができた。結局、管の途中にある黒いゴムパッキンが劣化したのが原因で、対応するメーカー純正品をネットで、しかも1000円程度で購入して交換するだけだった。終わってみれば、修理自体は大した作業ではなかった。
だからこそ、今回の業者の対応を思い出して憤慨すると同時に、こんなひどい業者もいると多くの人に知ってもらいたい思いに駆られた。
筆者は、たまたま今回は自分で直せる程度の故障で事なきを得たが、その後複数の人に聞いてみると、住宅設備系にはひどい商売をしている業者も少なからずあることがわかった。トイレに限らず、キッチンの水栓やガスコンロ、給湯器など、さまざまな設備で新品を高額で交換させられた、あるいは交換するところだったという話がゴロゴロあった。
教訓としては、住宅設備が壊れたら、修理するにしろ交換するにしろ、もちろん同じものなら安いに越したことはないが、まずは過去に取引した信頼のおける業者や信頼できる人から紹介してもらうなど、「信用」「信頼」を重視したほうがよさそうということだ。
(文=小林紘士/不動産ジャーナリスト)
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