消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
韓国では17年2月に海運大手の韓進海運が経営破綻したが、この3行は韓進海運をはじめ赤字が続く造船会社や海運会社に多額の貸付を行っており、それらの企業が潰れれば共倒れする構造になっている。そのため、信用状が国際的な債券市場で嫌われているのだ。
メガバンクのなかで唯一の民間資本であるウリィ銀行も、銀行向けの市場で債券の買い手がつかずに金利が高騰しており、投資家向けの市場に売りに出さざるを得ない状況に追い込まれている。
そんななか、財閥叩きに精を出す文政権は「若者雇用対策」として中小企業に就職する34歳以下を対象に減税や低金利での融資を行い、実質所得を年間1000万ウォン(約100万円)以上引き上げる政策を発表した。これにより、中小企業と大企業との年収格差を是正するとのことだが、金融危機さえささやかれる状況でバラマキともいえる政策を実行する姿勢には、疑問を抱かざるを得ない。
5月にも文大統領の初来日が実現する見通しだが、その頃韓国はどうなっているのだろうか。
(文=渡邉哲也/経済評論家)
『ポスト平成ですごいことになる日本経済2.0:2020年までに生じる世界のリスクと新たな秩序』 平成から次の時代へと動き始めた日本。日経平均もバブル崩壊後の高値を更新、デフレ脱却が本格化しつつある。米中ロの冷戦復活、そして東京オリンピック開催は、昭和の高度成長期とそっくりで、歴史が再び繰り返されようとしている。この先、日本と日本経済に何が起こるのか、そして「2018年の世界最大リスク」とされた中国の動向、混乱が続く朝鮮半島の行方、分断が進む欧米の帰結は。気鋭の経済評論家が完全分析!
Business news pick up
RANKING
17:30更新関連記事
2024.10.22 06:00
2024.10.05 06:00
2024.10.04 18:50
2024.10.02 06:00