ビジネスジャーナル > マネーニュース > 生命保険料は家計で月5千円で十分  > 3ページ目
NEW
藤井泰輔「あなたの生活をサポートするお金のはなし」

生命保険料は家計で月5千円で十分…「まず商品選び」はNG、意外に手厚い社会保険を確認

文=藤井泰輔/ファイナンシャルアソシエイツ代表

 計算は細かくすればキリがありません。まさかのための備えですから、概算が出れば十分でしょう。そのためには、毎月の生活費をもとに、働き手が亡くなったあとの生活費を計算し、不足額を補うというのが一番手っ取り早い方法です。たとえば、夫婦と子供1人の家庭の場合の一例として、次のような計算ができます。

生命保険料は家計で月5千円で十分…「まず商品選び」はNG、意外に手厚い社会保険を確認の画像2

 ここで、遺族年金の額が、月12万円だった場合、22万円-12万円=10万円が不足しますが、妻が働きに出ることでこの分がカバーできれば、生命保険は不要ということです。

 子供が小さくて働けない場合は、まさかのときに月10万円が支払われる「収入保障保険」のような商品を手当てすればよいということになります。

 これだけならば、月3000円程度の出費ですむでしょう。

 必要保障額の計算が大変ならば、代理店がよく宣伝している“無料相談”を上手に活用しましょう。その際には、「タダより高い買い物はない!」とならないように、「収入保障保険を考えています。私の家庭に必要な保障額を計算してください」と目的をはっきりさせて、相談のときに頼めば良いのです。相談の最初に、「我が家の生命保険の予算は、最高でも月5000円です」と釘を刺しておけば、望まない商品の提案を受けることも避けられるでしょう。

(文=藤井泰輔/ファイナンシャルアソシエイツ代表)

藤井泰輔/ファイナンシャル・アソシエイツ代表

藤井泰輔/ファイナンシャル・アソシエイツ代表

株式会社ファイナンシャルアソシエイツ代表取締役。生保協会認定FP、DCプランナー、宅地建物取引士。一橋大学商学部卒業後、三井物産、生命保険会社勤務を経て、2000年に総合保険代理店、株式会社ファイナンシャルアソシエイツを設立。法人、個人ともに、常に買う側の立場に立った保険提案で顧客の信頼を集めている。機会あるごとに保険をテーマとしたセミナーの講師を務め、さらに新聞、雑誌などへの寄稿を通して、正しい保険の活用法を説いている。主な著書に、『あなたの「生命保険」払いすぎ!』(かんき出版)、『中小企業のための保険加入完全ガイド』(プレジデント社)、『安心セカンドライフのためのマネー・プラン』(日本評論社)がある。

生命保険料は家計で月5千円で十分…「まず商品選び」はNG、意外に手厚い社会保険を確認のページです。ビジネスジャーナルは、マネー、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!