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住宅ジャーナリスト・山下和之の目

大手住宅メーカーの新築一戸建てが1千万円台!購入は来年3月までが狙い目!

文=山下和之/住宅ジャーナリスト

 積和建設グループ18社と、全国に展開する約7000社の工事店組織「積水ハウス会」が実際には積水ハウスの住宅を建設してきました。その18社が総力を挙げた新商品ですから、積水ハウスの大手としての品質が確保されています。

 標準仕様で住宅性能表示制度の最高等級の耐震等級3、断熱等性能等級4に適合、省令準耐火構造で火災に強く、長期優良住宅やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)にも対応可能で、有償での保証延長プランに加入すれば、20年保証がつきます。住宅品確法の保証期間は10年ですから、その2倍の保証期間になります。

規格型や在来工法の商品を安く販売するケースも

 このほか、大手住宅メーカーのなかには主力商品との差別化によって価格を安くした商品を提供しているケースもあります。

 たとえば、トヨタホームの「LQ(エルキュー)」は、「トヨタホームならではの高いクオリティ・技術力・デザインで1600万円台より」がキャッチフレーズの、同社としてはたいへんリーズナブルな価格設定になっています。一定のプランをベースにニーズに合わせてアレンジしていく規格型商品であるため、フリープランの注文住宅に比べて価格を低く抑えられるそうです。

 ブランド名の「LQ(エルキュー)」はlife style+qualityの組み合わせで、品質は大手品質。定期的な点検、適切なメンテナンスを前提に、60年保証の「アトリスプラン」を実施しています。また、ミサワホームの「MJウッド」は、主力の大型パネルによるプレハブ工法である「木質パネル接着工法」ではなく、わが国伝統の木造軸組工法による商品ですが、ミサワホームの最先端のテクノロジーを組み合わせることで、地震に強い耐震木造住宅を実現しています。

 木質パネル接着工法による商品の多くが坪60万円台から70万円台といわれるなか、この「MJウッド」は、坪50万円台から可能です。広さなどによっては建築費を2000万円以下に抑えることができそうです。それでいて、大手メーカーの商品として竣工後10年目などの点検やメンテナンスを前提に、長期30年保証制度を実施しています。これも大手品質の証明といっていいでしょう。

経過措置期限に向けてさらなる商品展開の可能性も

 大手住宅メーカーの主力商品は坪80万円台、90万円台が当たり前ですが、大手の技術力を持った系列企業の商品に目を向ける、大手メーカーでも主力商品以外に目を向ける――などによって、50万円台、60万円台の破格の商品が見つかります。

 14年の消費増税前の駆込み需要に比べると、今回はその盛り上がりに欠けるといわれるだけに、これからも、19年3月末の消費税増税の経過措置期限に向けて、キャンペーン商品などとして破格の価格帯の商品が登場する可能性があります。

 大手品質の注文住宅の建築を考えているけれど、予算面でちょっと――という人はぜひ注目しておきたいところです。
(文=山下和之/住宅ジャーナリスト)

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