ビジネスジャーナル > マネーニュース > iPhone部品メーカーの嘆き  > 3ページ目
NEW
ダマされないための「儲けのカラクリ」 第11回

アップルの大量発注と値切り…iPhone部品メーカーの嘆き

文=坂口孝則/未来調達研究所取締役

 回転し続ける歯車が止まったとき、たとえば利点が欠点になることもあるだろう。もしかすると逆に、癒着構造と揶揄されてきたケイレツ発注が、その連結の硬さゆえに再評価されることもあるかもしれない。また、フォックスコンはつねに労働問題が取り上げられている。アップルがもし減速したとき、この問題が噴出しないとも限らない(ちなみに、公平にいうのであれば、フォックスコンが従業員に超長時間労働を課し、給料は信じられぬほど低く、自殺者が爆発的に多いのかどうか、ほんとうの実態はつかめず、同社の責任か、私はまだ確信がない)。

 まあ、iPhone 5の紹介を見るかぎり、期待は裏切らないと思うんだけれど。

 ジョブズなきあとの、大型新商品第一弾。

 本当の評価はこれからだ。

坂口孝則/未来調達研究所取締役

坂口孝則/未来調達研究所取締役

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーで調達・購買業務に従事。調達・購買業務コンサルタント、研修講師、講演家。製品原価・コスト分野の専門家。サプライチェーン分野の知識を使い、ものづくり領域の先端解説などを行う。
未来調達研究所

Twitter:@earthcream

アップルの大量発注と値切り…iPhone部品メーカーの嘆きのページです。ビジネスジャーナルは、マネー、の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!