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奨学金で借金6百万!「死んでも働いて返せ!」と学生追い込み、返済のため自衛隊入隊

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東北芸術工科大学非常勤講師・栗原康氏

 本連載では、4月30日に早稲田大学で行われたシンポジウム「学生と戦争 - 経済徴兵制をぶっ潰せ!」の内容をリポートしてきたが、最後の講演者は、『学生に賃金を』(新評論)の著者で東北芸術工科大学非常勤講師の栗原康氏(専門はアナキズム研究)だ。自身も635万円の借金(奨学金返済額)を抱える栗原氏は、「借りたものは返せない」と言い切る。

 彼の話を聞いていると、奨学金によって社会や大学が“債務奴隷養成工場”になっていることが見えてくる。講演は、極真空手創設者の大山倍達にまで及び、最後は「みなさん、大山倍達のようにゴリラを相手に戦いましょう」と締めくくった。

 以下、栗原氏の講演を紹介する。

「借りたものは返せない!」でいい

 今回のシンポジウムのテーマ「学生と戦争 - 経済徴兵制をぶっ潰せ!」を語るうえで重要なカギとなっている奨学金ですが、私は修士課程・博士課程の5年間奨学金を借りていて、借金の総額は635万円に上りました。

 卒業後は、本当に仕事に恵まれませんでした。普通の就職活動をしたことがないので、当たり前かもしれません。一時期は年収が10万円ということもありましたし、最近はちょっとがんばって働いているので百何十万円になっています。

 奨学金を返すとしたら、毎月3~4万円になりますが、年収10万円で返済が月4万円というのは無理があります。

 ある種、私は開き直っていて、「もう返せない」「借りたものは返せない」というスタンスでいこうと心に決めています。こういう人が増えていけば、人を債務奴隷にしている現在の奨学金のおかしさが少しでも世の中に広まると思います。返さないと決めれば、もらったようなものです。

 本連載では、「戦争と学生」をテーマとした4人の方の講演を紹介し、借金漬けになっている学生、の実態と、奨学金返済のために自衛隊に入ったり、学費のために戦闘地域にいくアメリカ学生の例など、いろいろな問題が指摘されました。このままにしておくと、若者に未来などないのだと、思い知らされます。

 大学の現状について私が思っていることを一言で述べさせてもらうと、「畜生!」と叫びたい気持ちです。歌手の長渕剛さんは『蝉』という曲の中で「チキショウ」と連呼します。大学の現状はあまりにひどいので、「畜生」という言葉が当てはまると思います。