ビジネスジャーナル > ライフニュース > KFC食べ放題、心臓疾患リスク増加  > 2ページ目
NEW
林裕之&林葉子「少油生活のススメ」

ケンタッキーのチキン食べ放題、トランス脂肪酸多量摂取の恐れ…米国で使用禁止の油を使用

文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家

 国による規制が進まない日本ですが、いくつかのメーカーやファストフードチェーンでは、自主規制としてトランス脂肪酸の低減に取り組んでおり、その成果をそれぞれのHPなどで公表しています。

 一方で、ケンタッキーフライドチキンを筆頭に多くの食品メーカーでも、トランス脂肪酸を含むマーガリン、ショートニング、ファストスプレッドなどが使われ続けており、それらを使った菓子パンやスナック菓子、ファストフードなどをよく食べる人たちのトランス脂肪酸の摂取量は、若い世代を中心に平均をかなり上回っているとも指摘されています。

「食べ放題」で高まる心臓疾患リスク

 トランス脂肪酸が多く含まれるショートニングの一番の特徴は、チキンやポテトがほかの油に比べてカラッと揚がることにあり、“オリジナル”チキンづくりには不可欠なのかもしれませんが、消費者の健康も考慮してほしいものです。ちなみに、アメリカのケンタッキーフライドチキンでは、すでにショートニングの使用はやめており、日本でも低減に取り組んでいると表明していますが、実態は前述のとおりです。

 日本のケンタッキーフライドチキンの「オリジナルチキン」と「ポテトフライ」は、トランス脂肪酸が含まれているので、避けるべき食べ物なのです。普段からケンタッキーフライドチキンをよく食べる人のトランス脂肪酸摂取量は、平均摂取量を大きく上回っていることでしょう。

 ケンタッキーフライドチキンは、自社の揚げ油について「植物油100%の油」と表現し、ヘルシーで安全なイメージをアピールしていますが、植物油から発生するトランス脂肪酸が心臓疾患リスクを高めることからも、植物油は明らかに安全性に問題があります。

 オリジナルチキンの食べ放題は、同時に危険な油も“食べ放題”となるので、オススメできません。農林水産省もトランス脂肪酸は「食品からとる必要はない」と断言しています。
(文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家)

【講演会のご案内】
「油と健康」をテーマに講演会を行います。
その病気、その疲労、「隠れ油」が原因です!
– あなたの知らない油の話 –
「油と健康」「油と美容」「油とスポーツ」「少油生活実践法」の4つのパートに分け分かりやすく解説します。
日時:2018年8月21日(火)
   19:30~21:30(19時開場)
会場:サンクチュアリ出版イベントスペースB1
(東京都文京区向丘2-14-9)
先着30名
お申込み、詳細はこちらをご覧ください。

林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家

林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家

●林 裕之 1956年 東京生まれ(植物油研究家)/林 葉子 1954年 東京生まれ(知食料理研究家)

娘のアトピー再発をきっかけに植物油の害を知る。あまり知られていない植物油の正しい情報を知ってもらうべく、「油を変えて美味しく体質改善」をテーマに、レシピ本や料理教室、ブログなどの活動を夫婦で展開中。著書に『「DE-OIL」でキレイになる』(MIDI)、『体に良い油で作る絶品料理 (1)からだがよろこぶ!賢脳・健康レシピ』『体に良い油で作る絶品料理 (2)あたまがよろこぶ!賢脳・健康レシピ』(ともにダイナミックセラーズ出版)『その病気、その疲労、「隠れ油」が原因です!』(三笠書房)などがある。。

ブログ:「『DE-OIL』でキレイになる」…オメガ3系の油“アマニ油、えごま油” で体質改善。体と頭に効く油別の料理ブログ。

Twitter:@ag_tora

ケンタッキーのチキン食べ放題、トランス脂肪酸多量摂取の恐れ…米国で使用禁止の油を使用のページです。ビジネスジャーナルは、ライフ、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!