小胸ブーム到来で、胸を小さく見せる女性が急増中!?

文＝牛窪恵

【この記事のキーワード】女ゴコロがブームをつくる！

　ちなみに、冒頭でふれた「埼玉県貧乳問題」は、先の調査で唯一、埼玉が「Aカップエリア」だったから。

　明確な原因は、まだ解明されていない。ただ、「埼玉県の女子高生の睡眠時間が、全国で最も短い」（総務省統計局調べ）とのデータもあり、「成長期の睡眠不足が、貧乳につながっているのでは？」とみる専門家もいるようだ。

　1割の女性の声をとらえて、見事ヒット商品の開発に成功したワコール。世の男性諸氏も、これからは「仕事のため」と思って、ぜひ女性のワガママにも耳を傾けてみてほしい。もちろん、それ以上に胸元が気になるとは思うが……。

牛窪恵

マーケティングライター、世代・トレンド評論家、有限会社インフィニティ代表取締役。1968年、東京都生まれ。日本大学芸術学部映画学科（脚本）卒業後、大手出版社に入社。5年間の編集およびPR担当の経験を経て、フリーライターとして独立。2001年4月に、マーケティングを中心に行う有限会社インフィニティを設立。『ホンマでっか!?TV』（フジテレビ系列）、『キャスト』（朝日放送系列）、『あさナビ』（テレビ朝日系列）などに出演中。トレンドやマーケティング関連の著書が多数あり、「おひとりさま（マーケット）」（2005年）、「草食系（男子）」（2009年）は、新語・流行語大賞に最終ノミネートされた。近著は『アラフォー独女あるある! 図鑑』（扶桑社）。

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