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安達裕哉「仕事ができるやつになる最短の道」

面接で「良い会社」を一発で見抜く方法…あなたの実力を一発で見抜く面接官の驚愕テク

文=安達裕哉/経営・人事・ITコンサルタント
面接で「良い会社」を一発で見抜く方法…あなたの実力を一発で見抜く面接官の驚愕テクの画像1「Thinkstock」より

 筆者のお付き合いしている会社の人事の担当者で、人の警戒を解くのが抜群にうまい人がいる。新卒採用でも中途採用でも、カチカチに緊張している応募者をリラックスさせてしまう。

 彼は「リラックスした状態でないと、その人の本当の姿は見えないですよ」と言うが、緊張した相手をリラックスさせるのは簡単なことではない。

 応募者と面接官は多くの場合初対面であり、職を求めて来ている応募者に「緊張するな」というのは無理な話だ。

 しかし、彼は穏やかに応募者の緊張を解く。その方法とは、以下のようなものだ。

挨拶の声は大きく、かつ一言付け加える。

0629_sinkanjp.jpg『仕事ができるやつになる最短の道』(安達裕哉/日本実業出版社)

 部屋に入るとき、彼は大きな声で挨拶をする。声が大きい挨拶は、それだけでとてもポジティブな印象を与える。何気ない挨拶のトーンひとつで、ここまで相手の表情が異なってくるのか、と感心してしまう。しかも、単に声が大きいだけではない。「こんにちは」「おはようございます」などの挨拶の後に必ず一言付け加えている。

 たとえば、「今日は寒いですね。わざわざお越しいただいてありがとうございます。エレベーターは混んでいませんでしたか?」「オフィスの場所はすぐにわかりましたか?」「遠くから来ていただいて、ありがとうございます。何時間くらいかかりましたか?」といった具合だ。

 これらの言葉を注意深く見ると、必ず質問を混ぜている。相手が会話に乗ってきてくれれば、その場の雰囲気はさらに和らぐ。

本題に入る前に雑談

 彼は面接に入る前に必ず雑談をする。内容としては他愛もないものであり、天気、近くのおいしい定食屋、就職活動や転職活動の様子などだ。特筆すべきは、雑談から面接への流れがあまりにも自然で、さながら面接が雑談の延長のようになっていることだ。

 話が続くなかで、「そろそろ面談を始めますか」という一言から面接が始まり、「最初に聞きたいのは……」とすぐに続ける。これによって応募者は素の状態で面接に臨むことができる。

「普段話している通りの姿でないと、その人の人格を見極められません」と彼は言う。

相手の気持ちを代弁する

 たとえば、「応募動機」を多くの面接では必ず聞くだろう。普通であれば「なぜ当社に応募する気になったのですか?」と聞くだけである。ところが彼は質問の前に「相手の気持ちを代弁する一言」を入れる。

「転職の決意は相当のものだったと思います。今もいろいろな会社を見て、これはと思う会社を選んでいる最中だと思いますが、なぜ当社に応募する気になったのですか?」

安達裕哉

安達裕哉

経営・人事・ITコンサルタント。ティネクト株式会社代表取締役。世界4大会計事務所のひとつである、Deloitteに入社し、12年間経営コンサルティングに従事する。1000社以上の大企業、中小企業にIT・人事のアドバイザリーサービスを提供し、8000人以上のビジネスパーソンに会う。自身の運営するブログ「Books&Apps」は月間PV数150万以上。


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