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羽生結弦の自叙伝第二章刊行! 「今が一番スケートが楽しいかもしれない」

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羽生結弦の自叙伝第二章刊行! 「今が一番スケートが楽しいかもしれない」の画像1※画像:『蒼い炎II ―飛翔編―』(扶桑社刊)

 2012年から2016年の4年間は、まさに羽生結弦という一人の青年がフィギュアスケート界の中心にいた。全日本選手権4連覇、グランプリファイナルでは前人未到の3連覇、そして冬季オリンピック金メダル…。その人気は今や国民的なものであり、日本を代表するスポーツ選手の一人である。

 頂点のさらに先を行くということは、頂点に立った者しか挑むことができない。

 今年4月10日に放送された『情熱大陸』で、羽生は「孤独ですよ、むしろ孤独にさせてほしい」という言葉を発した。さまざまな解釈が可能ではあるが、2014年のソチオリンピックで憧れていた金メダルを獲得し、頂点の先を歩き続ける彼ならではの言葉ともいえる。

ソチ五輪で金メダル。19歳の青年とは思えない「競技者の覚悟」

 『蒼い炎II ―飛翔編―』(扶桑社刊)は、専門誌『フィギュアスケートLife』『フィギュアスケートDays』に掲載された羽生への取材やインタビューを元に、直近のロングインタビューを交え、4年間の足跡を110枚の写真と文章で振り返る自叙伝だ。前作『蒼い炎』は15万部を突破するベストセラーとなっている。

 本書で羽生は印象的な言葉をいたる場所で残しているが、ここでは、彼にとって初めての五輪であり、そして金メダルを獲得したソチ五輪前後の羽生の言葉をピックアップしよう。

 そこには、競技者としての突き抜けた覚悟が見えるはずだ。

●ソチ五輪に向かう中で割れる「二人の自分」。それを受け入れる

「五輪は、僕にとってたしかに一つの試合です。ただ、僕の心の中に二人の自分がいるんです。迷っているのではなくて、完全に分断されている二人なんです。

 一人は、夢の舞台だからすごく楽しみたいと思っている。…それとは別にもう一人、すごく冷静で不安な人がいるんですよ。ちょっと不安で、五輪を他の試合と同じ一つの試合として考えなくちゃいけないと思っている。

 それが今現在の心境ですけど、その二つを混ぜようとは思わないんですよ。…それはそれでいいや、どちらか片方が出る時もあるし、その反対が出る時もあるし、それでバランス取れてるんだし、いいやって。だから五輪は、一つ一つ全力でやっていって最終的に悔いのないようにという気持ちとともに、一つの試合として考えていきたいな、というのが今の思いかな」

(『蒼い炎II ―飛翔編―』105ページ~106ページより引用)

 これは2012-13年シーズンが終了後、ソチ五輪への機運が高まる中で語った言葉だ。

 羽生はこのとき18歳。10代とは思えないほどの落ち着きぶりだ。自分が今、どのような心理状態なのか把握し、自分の中にいる「二人の自分」と向き合い、彼らを同時に「生かす」。壮絶なプレッシャーがかかり、自分を律することすら難しい状況であるはず。それを彼はすべて受け入れていたのだ。

●ソチ五輪後には「燃え尽き症候群」に…。立ち直るきっかけは?

 そして羽生は、ソチ五輪で金メダルを獲得する。フリーでは「五輪の魔物」の仕業か、思うような演技ができず178.64点にとどまった。それでも、総合280.09点で勝利の女神がほほ笑んだ。

BusinessJournal編集部

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