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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

インフルエンザワクチンは無意味?いや、有効?20分おきにお茶を飲むと予防効果?

文=新見正則/医学博士、医師
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 そして、同HP上のQ&Aでは『予防接種』という文言は基本的に使用されていません。予防接種法に関連する時のみ『インフルエンザ予防接種』という文言が使われていますが、ほかの部分ではほぼ『インフルエンザワクチンの接種』となっています。以上から、感染防止には健康力の維持のほうが大切と思っています。もっとも、持病を抱えている方は、インフルエンザワクチンを打ったほうがいいと思います」

 さらに極論君は、「なぜ、うがいを強く勧めないのですか?」と質問します。非常識君は答えます。

「うがいは外出先からの帰宅時などに行うように指導されます。しかし、インフルエンザウイルスの感染はウイルスが粘膜に接触してから数十分以内に完成するともいわれています。そうであれば、帰宅直前に接触した場合のみうがいは有効になります。そこで、うがいよりも、頻回の水分の摂取がいいと思っています。お茶や水で洗い流してウイルスを飲み込むイメージです。胃に入れば感染は生じません。お茶のペットボトルを持参して、20分おきに少量を飲むことが有効と思っています」

 また、極論君が「なぜ、手洗いを強く勧めないのですか?」と質問します。非常識君の回答です。

「手を洗っても、ドアノブ、つり革、机などに触ってしまいます。いっそ完璧に手袋でもして、帰宅時に外したほうが効果的に思えるのです。もちろん、手洗いをやっても悪くはないでしょうが、効果に疑問があるのです」

漢方も手段

 そこで極論君は、「では、非常識君はインフルエンザの予防のために何をしているのですか?」と質問します。非常識君は答えます。

「基本は免疫力、つまり健康力の維持です。そしてお茶を頻回に飲んでいます。インフルエンザの予防接種も、手洗いも、うがいも、別にマイナスにはならないので、やることに異論はありません。効果をあまり期待していないだけです。なにより大切なことは、インフルエンザや風邪に罹ったかなと思ったときの対処です。適切に体温を上げると免疫力が増して、感染の長期化を防げると思います。そんなときには漢方薬を飲みます。葛根湯や麻黄湯は風邪やインフルエンザに頻用されます。一度、漢方が好きな医師と相談して、インフルエンザや風邪の初期対応のための薬剤を揃えておくことは、予防接種よりも効果的だと思います。つまり、インフルエンザに感染して、それを退治することがもっとも効果的なワクチンだからです」

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