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ツタヤ図書館建設で談合疑惑、和歌山が入札偽装か…情報開示請求に“黒塗り”回答

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南海・和歌山市駅(「Wikipedia」より」)

「こんなん、話にならへん。適切に開示してほしいと言いました。出ないなら、公正取引委員会に告発すると、担当課長に詰め寄ったんです」

 そう振り返るのは、和歌山市議会の林隆一議員だ。

 2月17日付当サイト記事『ツタヤ図書館、建設で談合疑惑浮上…和歌山市、入札前から特定業者と資金計画について会議』で報じた通り、市民図書館が建設される南海和歌山市駅前の再開発プロジェクトで談合疑惑が発覚した。今回は、その続報をお届けする。

 談合疑惑の端緒となったのが、前回紹介した文書に先駆けて、去年の12月17日に開示されていた、下の文書である。林議員が怒ったのは、この文書についてだった。

昨年11月6日に市民が開示請求して、12月17日に市が開示した5枚の行政文書。資金計画作成、基本設計、実施設計、工事監理、権利変更計画作成の5つの業務について、それぞれ1枚ずつ入札結果が記載されているが、落札者の社名と入札額を除いてほぼ黒塗り。文書のタイトルがなく、誰が誰にあてた文書なのかすらわからない

「資金計画作成業務」「基本設計業務」「実施設計業務」など5つの設計関連業務の指名競争入札の結果が5枚にわたって記されているのだが、はっきりとわかるのは、それぞれの契約金額と落札企業名だけ。この手の発表では、必須事項となっている、入札日、予定価格、契約額、入札参加者数、入札企業名、工期(納期)、落札率などの項目は最初から存在しておらず、詳しく見ても、いつ、誰が、誰に出した文書なのかすらわからない。

 これら5つの業務をすべて1社で落札したのは、アール・アイ・エー(RIA)だった。レンタル店・TSUTAYAの運営会社、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)のフラッグシップである代官山蔦屋書店を手掛けたことで有名な設計事務所だ。

 この情報の開示請求をした地元市民団体のメンバーが、こう振り返る。

「これを見て、すぐ本当に入札で決めたのか怪しいと思いました。特に、3社が入札に参加したことになっていますが、ほかの会社名はすべて黒塗り。これも出してください、おかしいのではないかと抗議しましたが、『これ以上は出せない』の一点張りでした」

 そして、何より驚くことに、この文書には、入札した日付すら記載されていない。
これでは、ほかの書面と照らし合わせた検証は不可能だ。

日付すらない怪しい入札調書。3社が応札して、800万円で入札したアール・アイ・エーが落札したことだけがわかる。「設計金額」欄の840万円は、おそらく予定価格とみられる。黒塗りされた末尾2行も、何が記載されていたのか大変興味深い。
南海電鉄が実施した再開発事業に関連した文書について、和歌山市は、ことごとく不開示もしくはほぼ全面黒塗りでしか開示しなかったため、地元市民が林市議に相談。それを受けた林市議が担当部署へ適切な開示を要請。そのうえで、地元市民がRIAの入札額等、より具体的な項目を記載して11月6日に開示請求をかけた結果、ついに12月17日に「一部開示」が決定された。

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