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マクドナルドをデリバリー 最強節約術…Uber、マックデリバリー、出前館、dデリバリーを検証

文=ますだポム子/清談社
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ファストフードを自宅でも食したいという需要は多い。(写真は編集部が撮影)

 自宅にいながら人気店や有名店の料理が楽しめる「フードデリバリーサービス」が隆盛を極めている。これだけ多くのサービスが登場している昨今、利用者側には、どのサービスがよりお得なのかわからなくなってくるだろう。

 デリバリーサービスは、自分の住まいがどこか、何を、いつ、どのくらい頼むか、などで料金が変わってくるので、どのサービスがオトクかという基準は、それぞれのライフスタイルによって変わってくる。さらに、季節や天候によっても値段や届くまでの時間が変動するので、何をもってして“お得”とするか、という明確な基準を定めづらい。

 そこで今回の記事では、都内(新宿区)から1人前を注文という、かなり限定された条件ではあるが、そのなかでもっともお得だと感じられる方法を調査してみた。注文するものは、全国に約2800以上もの店舗を構える大手ハンバーガーチェーンの「マクドナルド」のデリバリーだ。

自宅でマクドナルドを注文するときの“最適解”は?

 大手ハンバーガーチェーンの「マクドナルド」が「マックデリバリー」という独自の商品配達サービスを開始したのが2012年のこと。以降、数々の大手フードデリバリーサービスからも注文が可能になり、2017年には「Uber Eats」からも注文ができるようになった。

 現在、マックデリバリーの公式サイトに記載されている注文方法は「マックデリバリー」と「Uber Eats」の2種類のみだが、厳密にいえば「出前館」と「dデリバリー」からも商品を頼むことができる。ではなぜ「出前館」と「dデリバリー」での注文は公式サイトにおいてアナウンスされていないかといえば、あくまで推測だが、この2つのサービスは、注文を受けられる店舗が関東の数店舗のみと限られているためではないか。公式にアナウンスしたいのはあくまでも、より配達可能エリアが広い「マックデリバリー」と「Uber Eats」のみなのだろう。

 では、この2つのサービスでは、どちらのほうがよりお得なのか。宅配サービスのネックである送料や、メニューの価格、最低注文金額などの金銭面と、受付対応時間、その他クーポンなどの諸サービスを踏まえて考えてみると、もっともお得にマクドナルドをデリバリーできる最適解は、「Uber Eats」だという結論が出た。

最低注文金額はなし、ひとりでも気軽に頼めるのも嬉しい

 Uber Eatsの利点としてまず挙げられるのが、最低注文金額の設定がないという点だ。他の3つのサービスはいずれも1500円以上からしか注文ができないが(マックデリバリーの「朝マック」のみ1000円以上から)、Uber Eatsは注文金額の最低条件が設けられていない。1500円というと、大体バリューセット2人前くらいの値段なので、おひとり様だと頼みづらいというのが正直なところ。Uber Eatsなら、極端な話「マックフライポテトS」のみでも頼めるという気軽さは、魅力的なポイントといえる。

 宅配サービスでは必ずつきまとう送料の問題も、他の3つのサービスが300円台という価格設定のなか、Uber Eatsは変動送料ながら一番安い場合で260円と、最安値をマークした。また、受付対応時間も8:00~25:00の17時間と最長。深夜まで対応してくれるのも嬉しいところだ。

 さらにUber Eatsで見逃せないのが、期間限定で行われるキャンペーンや、配布されるクーポンの多さだ。初回登録の際には1000円オフクーポンがもらえるほか、ポイントサイト経由でポイントを獲得することも可能。どちらも初回注文時に限ったキャンペーンではあるが、それを差し引いても、Uber Eatsでは割引クーポンの配布や割引キャンペーンなどを頻繁に行っている。

 最後に商品の価格だが、人気定番商品の「ビッグマックセット」を例に挙げれば、店頭価格が690円、デリバリーでは4つすべてのサービスで750円という価格設定だった。さらに、筆者が実証した期間では、定番のバリューセットが50円引きとなるキャンペーンを実施していた。

 750円のビッグマックセットが700円となり、これにUber Eatsの送料260円を加えて、合計960円。これが今回の“最適解”という結論に達した。

 もし50円引きのキャンペーンがなかったとしても、総額は1010円。他のサービスが1500円以上の購入が必須であると考えると、もはやUber Eats一択である。さらに、初回利用時限定の1000円オフクーポンを使えば、ほぼ無料で注文することも可能だ。

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マックデリバリー公式サイト内のUber Eats説明欄。

送料が定まらない、ポイントがたまらないなどデメリットも

 圧倒的にお得なように見えるUber Eatsだが、いくつかのデメリットも存在する。まずは前述の通り、送料が変動制であること。これは、店舗と配達先との距離による場合もあれば、大雨や猛暑日など悪天候が原因で配達員が少ないなどイレギュラーな要素による場合も。宅配サービスを利用したくなるような天気の日こそ配達員は少なく、送料が跳ね上がってしまう場合もあるため、天気や気温を見極めながら、レートが低い時間帯を狙うなどの注意が必要だ。

 また、出前館やdデリバリーには、Uber Eatsにはないサービスがある。それが、規定金額以上の購入で送料が無料になる、というものだ。両サービスとも、送料を含まず5000円以上の注文で380円の送料が無料となる。大人数で大量に頼む際には、出前館とdデリバリーのほうがお得になる場合もあるかもしれない。どちらも配達可能エリアが狭いというネックはあるが、もしも自分の住んでいる場所が対象エリアであれば、状況によって使い分けることでよりお得なデリバリーライフが送れるだろう。

 さらに、出前館ではTポイントが、dデリバリーではdポイントが、200円ごとに1ptたまる仕組みになっている。Uber Eatsにはこうしたシステムはないので、ポイントを活用している人は選択率が上がってくるかもしれない。

 そして、これは好みの問題だが、Uber Eatsは注文画面がわかりづらく、サイドメニューの選択などに手間取ってしまう印象がある。今回取り上げた4つのサービスの中なら、個人的には出前館の注文画面がもっとも見やすく、快適にオーダーできそうだと感じた。

 ポイント付与や天候による変動送料など気にする点もあるとはいえ、値段の面でも、配達可能エリアの広さでも、マクドナルドを頼む際にもっとも相応しい宅配サービスはUber Eatsといえる。

 独自のクーポンなどを駆使しながら、お得に美味しくハンバーガーを味わってはいかがだろうか。
(文=ますだポム子/清談社)

清談社

清談社

せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

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