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山口組分裂騒動の最中「今年最大の移籍」と注目される権太会……その加入先が決まる(後編)

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神戸山口組三代目古川組時代に同組相談役へと就任した平野会長であったが……


 山口分裂騒動のなかで、神戸山口組を離脱し、その去就に注目が集まる権太会(前編の記事はこちら)。その権太会を率いる平野権太会長の心中について、ある関係者は筆者の取材に対して、このように述べた。

「平野会長の離脱は、神戸山口組に対して、何か不満があってのことではないといわれている。会長は、神戸山口組系列で2年間お世話になった恩義を大切にしてこられた。そもそも、神戸山口組の義理を優先し、山口組分裂後、当時、六代目山口組の傘下にあった二代目古川組を組内の意見に耳を傾けながら、神戸山口組へと移籍させた本当の立役者は平野会長だといわれている。だが時が経ち、ヤクザとしての行く末、筋を考えた時、六代目山口組に戻るのが本筋だと英断されたのではないだろうか」

 平野会長率いる権太会に関しては、さまざまな情報が錯綜している。一部では、移籍先がすでに決定しているという噂も飛び交っているようだ。移籍先として、六代目山口組の保守本流、三代目弘道会のなかでもっとも勢いのある組織の名前が上がっているのだ。

「権太会が、大物組長の率いる組織、野内組(六代目山口組三代目弘道会野内組)に移籍するのではないかという話が業界内で駆け抜けました。実際、日を追うごとにそうした声は大きくなってきています。ただ、権太会を招き入れたい組織はほかにも複数あるとも聞こえてきます。現在、水面下で権太会争奪戦が繰り広げられているという話です」(実話誌記者)

 現在の権太会の勢力は、末端や半グレまで数えると100人にもなるといわれており、仮にその勢力を自軍に取り入れることができたなら、その組織は一気に巨大化することになるだろう。そのため、権太会は六代目山口組系組織を加わるにあたって、3分割されるのではないかという話まで飛び交ったのだ。

「そのなかには、権太会長が病気療養のために引退するのではないかという噂までまことしやかに囁かれていたほど。だがそれは誤報に過ぎない。権太会長は今もバリバリ現役。なにも問題ない。それに配下の組員を3分割なんて噂もあるが、実際そんなことはできないのではないか。集まった組員はみんな権太会長の魅力に惹かれて権太会の組員になっている。ヨソの組織に分かれて加入するとは考えられない」(フロント企業関係者)

 筆者も、この関係者の見解が的を射ていると思った。そして、それがついに現実となるのである。

 平野会長は、野内組の相談役という、いわば名誉職で同組織に移籍。権太会も分割されることなく、野内組へと加入したのである。

髙山清司若頭の出所まで1カ月

「すでに六代目サイドでは移籍報告書が出されているという話だ。ここ最近の移籍報告書には、トップの移籍だけではなく、配下の組員の名前まで記されている。だが権太会の場合は組員が多過ぎるために、移籍報告には配下の組員まで記されなかったようだ。その一面だけを見ても、今年最大の大型移籍になったのではないか」(業界事情通)

 現在、府中刑務所に服役中の六代目山口組・髙山清司若頭の出所まで、いよいよ1カ月を切った。髙山若頭の出所を目前に、平野会長の移籍は、分裂騒動に大きなうねりとなる可能性も高いのではないだろうか。

 筆者が書く仕事の世界に入り、以前からの知り合いの中で一番始めに「先生」と呼んでくれたのが平野会長であった。そして、平野会長が言ってくれたのは、「同じ大平一門として本をみんなに買わせて応援しているから、妬みや、やっかみに負けずがんばれ」というものであった。「ワシらが表に出れば、先生の足を引っ張ることにもなりかねないので、影でいつも応援している」とも言ってくれていた。

 その言葉に筆者はどれだけ救われ、励みや支えとしてきただろうか。そして、平野会長が言った「大平一門の親分言うたら、引退されても中村の親分だけ」という言葉に感銘を受けたのである。

 昔気質の極道で、ケンカをすればどこが相手でも譲ることのない権太会。これからの動向に現在、関心が集まっている。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新刊は、元山口組顧問弁護士・山之内幸夫氏との共著『山口組の「光と影」』。

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