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道端アンジェリカ、被害者だった可能性…夫の恐喝事件で“新証言”、崩れる事件の構図

文=関村泰久/ジャーナリスト
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道端アンジェリカ

 道端アンジェリカの夫が知人を恐喝した容疑で逮捕された事件。アンジェリカも恐喝の場に同席し、美人局の疑惑もあるという報道が出ているが、その内容に違和感を覚えたのは筆者だけであろうか。それは「共犯なら、なぜ逮捕されないのか」というものではなく、報道に携わったことのある者なら誰でも感じるであろう「情報が一方的で、誰かがなんらかの意図をもって情報をコントロールし、印象操作しているのではないか」という違和感である。

 具体的なポイントはいくつかあるが、まず本当にその知人は被害者なのか、という点が気になった。アンジェリカが元交際相手ともいわれているA氏と体を密着させていたといわれる場所は、アンジェリカの夫・キム・ジョンヒ氏が経営するバーだが、そのような場所でアンジェリカと親密な行為をするだろうか。そもそもAは、以前からキム氏と知り合いで、その店に以前も訪れてカメラの存在も知っていたといわれているから、なおさらである。

 そしてアンジェリカとA氏が体を密着させていたとされる「個室」には、ほかにも2人の人物がおり、つまり個室では4人が酔っぱらって戯れていたというほうが正確なようだ。これはビデオを見せられたアンジェリカの母親ほか複数人の証言で明らかになっている。キム氏は同席した2人に「なぜ自分の妻を止めなかった」と言ったとも伝わっている。

 また、「アンジェリカがしょっちゅう泥酔状態だった」という情報についても疑問を持っている。確かに以前は頻繁に飲み歩いているという話をよく耳にしたが、ここ1年ばかりは、その種の話を耳にしなくなっていたからである。このアンジェリカの変化についても触れている記事はなかった。ラベリング(レッテル貼り)の怖さがここにはある。「いつも泥酔するほど飲むアンジェリカが、元カレと個室で2人」という情報に接すれば、一般読者は良くないイメージを持ってしまう。

 さらに一連の報道を怪しいと感じたのには、もう一つ理由がある。「捜査関係者」とされる人物のコメントが多用されていることである。読者も「警察情報なら確かだろう」という刷り込みがなされる。この「捜査関係者」という言葉について、警察広報にも詳しい警視庁OBは語る。

「記者から事件のマル被(被疑者)の様子について聞かれて、多少答えることはあっても、現在捜査中の事件、しかも逮捕もされていない人物(今回はアンジェリカ)について話すとは思えません。もし美人局疑惑を警察が持っているなら、周りとの口裏合わせ、証拠隠滅を防ぐために逮捕しているでしょう。まっとうな記者なら、誰が逮捕されているのか、されていないのかという事実から冷静に判断して記事にすべきで、何か意図を持って誰かが書かせていると感じざるを得ません。今回の報道は疑問が多いですね。現場の捜査員も苛立っているのではないでしょうか」

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