「こんなことでへこたれるなんて!もっと心を強くしたい」
「この鬱々とした気持ちは、どうすれば変えられるの?」
「折れない鋼の心を手に入れたい!」
安定したメンタルは、毎日を健康的に過ごすためにとても大切なもの。だからこそ、落ち込みやすい人や物事を引きずりやすい人は、「心を強くする方法」、「気持ちを明るくする方法」といったテーマの本を読んだりします。
でも、忘れてはいけないのが、「心と体はつながっている」ということ。本を読むだけでなく、体にはたらきかけることで、心を整える方法もあります。
落ち込んだ心は体を動かして回復
心の状態は、科学的に説いてしまえば、いわば、脳の活動によるもの。そして、脳の活動は神経伝達物質などに支えられています。そして、脳は体から情報を得て、外界の状況を認識し、判断し、反応します。感情も、物事の捉え方も同様です。
だとするならば、体を使うことで、落ち込んだ心、へこんだ心を動かすことだってできるはず。体を使って、心を強くすればいいのです。
『科学的に証明された 心が強くなるストレッチ』(アスコム刊)は、こんな観点から書かれた一冊。おそらく、世界でも初めてとなる、心を強くするためのストレッチを紹介しています。体のためではなく、あくまで、明るくて、元気で、へこたれない、折れることのない、しなやかな心を作るためのストレッチです。
著者のひとりの大山峻護さんは、元格闘家。アメリカの「キングオブザケージ」で、マイク・ボークを右ストレート一撃17秒で倒すという鮮やかなプロデビューを飾り、初参戦の「PRIDE.14」ではヴァンダレイ・シウバと対戦、「PRIDE.21」ではヘンゾ・グレイシーに判定勝ち、「HERO’S」ではピーター・アーツら強豪に勝利、「ROADFC」では初代ミドル級チャンピオンに輝くなど、今もなお語られる熱い戦いを見せた人気格闘家です。
そんな大山さんは、現役時代、リング上で心が折れそうになった時、とにかく体を動かして、心を奮い立たせていたそうです。心と体がつながっていることを、体験的に悟っていたといいます。この本のメソッドは、彼の実体験がもとにあるのです。
そこに、科学的な根拠を肉づけていったのが、明治大学の堀田秀吾教授です。「なんとなくそんな気がするけれど、それってホント?」といわれていることを、脳科学や心理学研究など科学的な見地から、鮮やかに説明します。
ホルモンの動き、自律神経の動き…体で脳を、心をコントロールする方法について、納得できる科学的な説明がなされます。そして、もちろん。実際にやってみれば、効果を実感できるはず。
紹介されているストレッチは、大山さんの元格闘家としてのキャラクターがふんだんに活かされています。例えば、「ワン・ツー・アッパー」「マグマスクワット」「ポジティブドカーン」など、名称からもわかるように、ユニークで楽しい動きを取り入れ、大人も子どもも思わず笑顔になれるストレッチになっています。さらに、いずれも1分程度~できる簡単なものばかり。
心が落ち込んだ時は、とにかく、体を動かしてみる。すると、心が動き出し、整っていくのを感じられることでしょう。本書を片手に、それを実感してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。