なぜ話が長い人は相手のうんざりに気づいてくれないのか?長話を止める意外な方法の画像1
「gettyimages」より

 いわゆる「モンスター」型のトラブルメーカー、愚痴や自虐ばかりで扱いに困る人……、このような厄介な人に対し、「1.ミスをしない」「2.仕掛け人の否定的な気持ちに反応しない」「3.大人の対応を心掛けて事実を告げる」「4.ゲームの場から離れる」の4つのコマンドで対処しよう、と提唱するユニークな書籍『イヤな人間関係から抜け出す本』(あさ出版/高品孝之)。

 前編に続き、著者の高品氏に、厄介な人への対処法についてうかがう。今回は、オンライン会議が普及し、ますます加速する「話が長い人」への対処方法について聞いた。

長話をする人の意外な深層心理

――本書では「モンスター型」「自虐ばかり」など面倒な人の対処方法を説いていますが、これよりは罪はない「いつまでたっても話が終わらない長話な人」にはどう対処すればいいでしょうか。「あー」とか「そうなんですか」と、テンションは低めに、話を膨らませないように返してはいますが、どうも効いている感じがしません。

高品孝之氏(以下、高品) 確かに、話の長い人に悩んでいる方は多いですよね。大きな実害がないからこそ、厄介とも言えます。

 長話をする人については、「人生脚本」から考えるとよいと思います。詳しくは本書に書きましたが、人生脚本とはその人の持つ思い込みで、養育環境の影響が大きいと言われています。「○○するな」という禁止令(存在するな、成功するな、考えるな、等)と、「○○せよ」という拮抗禁止令(完全であれ、急げ、等)の2つから成り立っています。

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『イヤな人間関係から抜け出す本』(あさ出版/高品孝之)

――人は禁止令と拮抗禁止令にかき立てられて行動してしまう、ということですか?

高品 はい。なので、全員とまでは言いませんが、長話をする人の人生脚本には「親しくなるな」という禁止令と「完全であれ」という拮抗禁止令があると考えられます。

――ちょっと意外です。長話をする人って「いかにも人嫌いそうな、感じの悪い人」などほぼおらず、むしろ「人好きで、感じがよくて、悪い人じゃないけど、いかんせん話が長い」という人が多いですよね。そんな人が「親しくなるな」という禁止令に振り回されているんですか?

高品 「親しくなるな」が禁止令にあるからといって、人を寄せつけない雰囲気を漂わせているとは限らないんです。ただ、その禁止令が発動すると孤独になるので、孤独を恐れてしゃべり続け、相手とのつながりをなんとか保とうとしている、と考えられます。さらに、拮抗禁止令が「完全であれ」だと、話をなかなか終わらせることができません。

――なるほど、人生脚本の通りに動くのではなく、禁止令「親しくなるな」に抗おうとしての長話なんですね。でも、長話をする人は、なぜ自分の長話に相手がうんざりしているのを察してくれないのでしょう?

高品 「親しくなるな」が人生脚本にあり長話をする人は、「しゃべり続けなくては相手とのつながりが消えてしまう!」という危機感を無意識に持っています。長話に相手が嫌な顔をすればするほど、「まずい! 相手とのつながりを保たねば!」という思いが強くなり、さらに話を続けてしまうわけです。「完全であれ」の拮抗禁止令が、さらに話を長くしていきます。

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