
今やその名を聞いたことがない人はいないであろう、日本最大手ハンバーガーチェーンの“マック”こと「マクドナルド」。新型コロナウイルス感染症の流行で客数は今年3月から減少しているものの、既存店売上高や客単価は上昇傾向にあり、8月の前年同月比での既存店売上高は12.4%、客単価は16.1%も増加した。
厳しい情勢下でも好調な理由は、宅配サービスのマックデリバリーや、インターネット上で事前の注文と決済ができるモバイルオーダーといった、かねてからの取り組みにある。特にモバイルオーダーはもともと専用アプリとして配信されていたのだが、4月3日からはマクドナルド公式アプリの機能として実装。さらに、9月9日からは公式ウェブサイトからも利用可能になったと、この数カ月で利便性を大幅に向上させているのだ。
そんなマックでは、今年も秋の新商品が登場する時期が訪れた。ユーザーから高く評価されているメニューも多いが、なかにはSNSなどで「ガッカリした」という声が上がっている商品も混ざっている。
今回、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は商品ラインナップをリサーチし、「この秋、買ってはいけないマックの商品」を5つセレクトした。調査班の独断で選んだものではあるが、マックへ足を運ぶ際に参考にしてほしい。
チキチー(チキンチーズバーガー)/200円(税込、以下同)
今やすっかりおなじみとなっている200円バーガーシリーズ。人気のメニューも数あるのだが、2019年9月掲載の当サイト記事『マック、注文してはいけない“大不評”なメニュー5選…いつも議論呼ぶ「朝マック」のあの商品』でも紹介した「チキチー」ことチキンチーズバーガーのように、微妙な評価の商品もある。
チキチーは、コショウが効いたチキンパティや、シャキシャキとした食感のレタス、濃厚なチェダーチーズとマヨネーズソースが絶妙な相性の良さを見せている商品だ。一見すると難点などないように思えるのだが、実はほかのマックの商品と比較すると中途半端な立ち位置にあるのだ。
マックではチキンをサンドしたバーガーとして、110円の「チキンクリスプ」や360円の「チキンフィレオ」などがラインナップされていて、いずれも品質が高い。そのため、コスパを求めるのであれば「チキンクリスプ」に、食べ応えを求めるのであれば「チキンフィレオ」に軍配が上がるため、あえて「チキチー」を選ぶ理由が弱いのだ。コスパや満足度の低さはあくまで相対的な話ではあるが、購入の際に後悔しないよう念頭に置いてほしい。
マックフィズ巨峰(果汁1%)/250円
2013年7月からメニューに加わったカラフルな炭酸ドリンクシリーズのマックフィズでは、季節のフルーツなどを使用した期間限定商品がたびたび登場する。2018年8月に初登場し、今年ふたたび登場した「マックフィズ巨峰」もそんな商品のひとつなのだが、好評ばかりではなく、不評の意見もたびたび見受けられる。
そのなかでももっとも目立つのが、香料に対する批判だ。香料の風味が巨峰ではなく、ブドウに近いため、巨峰感があまり得られないという指摘が多いのだ。実際に飲んでみたところ、確かに香料が強く感じられ、決して不味くはなかったが、飲んでいる最中は違和感がつきまとった。
ほかにも、炭酸が弱いという声も上がっている。巨峰の風味や炭酸のシュワシュワとした飲み味を期待する方や、香料が苦手な方は避けるべき商品といえるだろう。