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これはもろちん、メーカーの努力によって魅力的なモデルを開発したことが効いている。だが、それだけではない。正規輸入元のフィアット・クライスラー・オートモビル・ジャパン(FCAジャパン)の販売戦略がツボにはまっているように思う。
FCAジャパンの販売戦略
ジープ
FCAジャパンの代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)であるポンタス・ヘグストロム氏に感想を聞くと、誇らしげに多くを語ってくれた。
「ジープの専用販売店を2017年には31店舗を展開しただけでなく、2018年にはさらに20店舗増やしたのです。それによってきめ細かいアフターフォローが可能になったと思っています」
かつては買いたくても買えなかったジープが身近になったのは、これが理由だ。
「新型ラングラーも好評です。チェロキーもビッグマイナーチェンジしました」(同)
「グランドチェロキー」にいたっては、「アウディ・Q7」や「BMW・X5」の約3倍もの販売実績だから驚くばかりだ。
アルファロメオの勢いは本物である。最大の功績は、アルファロメオ初のSUV「ステルヴィオ」の販売が好調だったことだろう。SUVはいまやドル箱の存在であり、各社が積極的に投入している“オイシイ”ゾーンだ。確かにライバルが多いが、それだけに個性豊かなSUVを物色する気配もある。アルファロメオは、その流れにうまく乗ったかたちなのだ。
正直にいって、ジープがアウディやBMWのSUVより販売で優れているとは思っていなかったし、アルファロメオがこれまでSUVを投入してこなかったのも意外な事実だが、まさにFCAジャパンとっては機が熟したといえそうである。
これからは、ジープとアルファロメオから目が離せそうもない。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)
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