消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
確かに、商品の終着点は誰からも愛されることかもしれない。しかし、初めから誰からも愛されることを目指していては、消費者一人ひとりの心を動かせない。「全部平均点」の商品には、顧客の心は動かないのである。ターゲットの人物像も想像でき、「その商品を購入する具体的な理由や使用シーン=ストーリー」がつくれるくらいターゲットを絞らなければ、ブランド価値も方向も定まらず平均点の商品となってヒットしない。
100円ショップは価格が決まっている。その価格の中で「おっ、これは面白い商品だ」と一瞬で目を引くような商品を開発しなければいけいない。100円という金額と、どれだけ良い意味でのギャップを出せるかが勝負である。
面白いアイディア商品が陳列されていてつい買いすぎてしまう100円ショップには、顧客の潜在ニーズを見事につかむ商品が多く、バイヤーの腕が良いことには敬服する。一流メーカーには到底できそうもないことが実現されており、なかなか侮れない場所であるのは間違いない。メーカーのマーケッターには、頻繁に100円ショップを訪れることを強く勧める。
参考までに、筆者は期限の切れたクレジットカードなどを使って、バスルームの水垢や換気扇の油汚れなどをそぎ落としています。これならタダでできます。いろいろな知恵を使えば、100円すら使わなくても大掃除ができます。
(文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役)
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