いつも座りっぱなしのパソコン作業などで、腰痛や肩こりに慢性的に悩まされている方は多いのではないでしょうか。
マッサージにも行きたいし、運動などしたほうが良いということはわかっているけれど、そんな時間もないし……と、気づけば「凝っている状態が当たり前」になってしまっていませんか? 特に寒い冬は冷えや運動不足によって腰痛や肩こりが悪化する方も多いと思います。
そこで今回は、腰痛や肩こりにお悩みの方に意識して摂っていただきたい栄養素をご紹介します。
(1)ビタミンE
ビタミンEは血流をよくしてくれる働きがあります。冷えによって血流が悪くなると、腰痛や肩こりも悪化しやすいです。ビタミンEはアーモンド、ごま、玄米、大豆製品などに多く含まれています。
(2)タンパク質
腰痛や肩こりの原因はさまざまですが、腰回りの筋肉不足なども、原因のひとつになり得ます。タンパク質を摂ることで血流改善にも効果が期待できます。豆腐、魚介類、卵、ささみや赤身の肉などがオススメです。
(3)DHA・EPA
青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸であるDHA・EPAは血流改善に効果が期待できます。同時に、良質なタンパク質も摂取することができます。さばやさんま、かつおなどがオススメです。さば缶などからもDHA・EPAは摂取可能なのでぜひおつまみに青魚を選んでみてください。
(4)クエン酸
「疲労回復といえばクエン酸」というイメージはみなさんにもあると思います。肩こりや腰痛は筋肉に疲労が溜まった状態といえます。そこでクエン酸を摂ることで疲労を回復させることができれば、肩こりや腰痛の改善も期待できるということです。クエン酸を豊富に含む食べ物は柑橘系の果物、梅干し、お酢などです。イチゴやキウイ、パイナップルもオススメです。
ポイントは「血流をよくすること」「疲労を溜めないこと」です。食べる物に気をつける以外にも、こまめに少し動いたりストレッチをする、体を温めて血流をよくすることなども効果が期待できます。
普段の食事を少し工夫することで、辛い腰痛や肩こりが少しでも緩和されたら仕事ももっとはかどるかもしれませんね!
(文=北嶋佳奈/管理栄養士、フードコーディネーター)