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このようなことを言うと、必ず「そんなことを言っていたら食べるものがなくなる」と反論する人がいます。これまでどおりの食生活を続けることが前提であれば、確かに食べるものはなくなるでしょう。しかし、自分が変化する、成長するということを前提とした場合、いくらでも食べるものはあります。現に、すでに健康的で持続可能な食生活を実践している人は無数にいます。私は、何も菜食主義になれといっているわけではありません。適正なたんぱく質の摂取量を見定めましょうと提案しているだけです。
これまでの数十年間は、理由はさておき、肉や魚が料理の中心にありました。野菜は添え物として扱われてきました。しかし、これからの時代は違います。穀物と豆類を食事のベースに据え、多種類かつ多量の野菜をメインとし、肉や魚が添え物的になるのです。なぜなら、それが最適(オプティマル)で合理的、そして経済的な食事のあり方で、私たちを健康に導き社会を健全化していくからです。
私たちの体は繊細です。私たち自身が思っているよりもはるかに強く、食べものの影響を受けています。それを理解して、自分や家族が食べるもの、調理方法を選択し、実践しなければいけない時代がやってきます。新しい時代への過渡期には、必ず抵抗する旧勢力が存在します。しかし、これまでもそうだったように、時代が変わっていく流れを止めることはできません。その抵抗は、やがて無力になります。いつ、どの段階で、この流れを正視するかということが大事なのです。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)
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