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安保徹「間違いやすい医学の常識」

多忙やストレスで、なぜ不妊症・肌の吹き出物・胃潰瘍・便秘が発症?明確な医学的根拠

文=安保徹/新潟大学名誉教授、医学博士

 顆粒球増多が続き消化管で炎症が起こると、歯周病、胃潰瘍、クローン病、潰瘍性大腸炎、痔疾などが発症します。いずれも強いストレスにより引き起こされます。現代医学は患者からきちんとアナムネーゼ(病歴)を取るのが苦手になっています。多くの場合、検査の数値に頼るからです。しかし、これでは原因にたどり着くことは困難です。

 女性の場合は、性器も顆粒球の攻撃の標的になります。顆粒球が子宮で反応すると子宮内膜症、卵管で反応すると卵管炎と不妊症、卵巣で反応すると卵巣膿腫が起こります。いずれの場合も、忙しさや夜更しや「まじめ過ぎ」などで交感神経刺激状態になって起こる病気なのです。原因不明の病気ではありません。病院で治すというよりも、自分自身の生き方や考え方を改善しないと治らないことを知りましょう。
(文=安保徹/新潟大学名誉教授、医学博士)

安保徹/新潟大学名誉教授、医学博士

安保徹/新潟大学名誉教授、医学博士

1947年、青森県生まれ。東北大学医学部卒業。現在、新潟大学大学院医歯学総合研究科教授(国際感染医学講座免疫学・医動物学分野)。米国アラバマ大学 留学中の1980年に「ヒトNK細胞抗原CD57に対するモノクローナル抗体」を作製。89年、胸腺外分化T細胞の存在を発見。96年、白血球の自律神経 支配のメカニズムを初めて解明。国際的な場で精力的に研究結果を発表し続け、免疫学の最前線で活躍
医学博士安保徹 公式サイト

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