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牛窪恵の女ゴコロがブームをつくる! 第10回「制服ブーム」

アラフォー女性、制服ブーム?「娘と一緒」「懐かしい」が“ままも族”の消費を刺激

文=牛窪恵

●バブル世代の「懐かしい」「娘と一緒に」を刺激

 振り返れば、今の40代半ば~後半のママたちは、いわゆる「お嬢さまブーム」に沸いた80年代に、華やかな青春時代を過ごした、バブル世代。

 当時、一世を風靡した雑誌が、「JJ」(光文社)、この雑誌が世に広めたファッションが、「ハマトラ」だった。

 念のため、補足しておこう。ハマトラとは、70~80年代にかけて、横浜近辺から生まれた、アイビールックのくずしスタイルのこと。

arafour0425_04.jpg(バブル予兆期~最盛期に「ハマトラ」ブームを発信した、当時の「JJ」<光文社>)

 元祖は、

・フェリス女学院(横浜)の制服
・横浜元町の若者ファッションから生まれたスタイル

 など、諸説もろもろ分かれるが、基本は紺のブレザーにベスト、カーディガン、タータンチェックの巻きスカート、ハイソックスなど。まさに、今の「なんちゃって制服」と、そっくりなのだ。

「去年、娘に釣られて、なんちゃって制服を買った」と笑うのは、千葉に住む主婦・B子さん(40代)。彼女は、「さすがにこのトシで、(制服を)着るのは恥ずかしいけど……」と前置きしたうえで、こうも続けた。

「娘となんちゃって制服を見に行って、出来心で一緒に試着室に入った。そしたら、『なんか懐かしい』ってテンションが上がって、つい自分も買っちゃったんです」

 そう、彼女たちママにとっては、「懐かしい」「娘と一緒に」がポイントなのだ。

牛窪恵

牛窪恵

マーケティングライター、世代・トレンド評論家、有限会社インフィニティ代表取締役。1968年、東京都生まれ。日本大学芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社。5年間の編集およびPR担当の経験を経て、フリーライターとして独立。2001年4月に、マーケティングを中心に行う有限会社インフィニティを設立。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系列)、『キャスト』(朝日放送系列)、『あさナビ』(テレビ朝日系列)などに出演中。トレンドやマーケティング関連の著書が多数あり、「おひとりさま(マーケット)」(2005年)、「草食系(男子)」(2009年)は、新語・流行語大賞に最終ノミネートされた。近著は『アラフォー独女あるある! 図鑑』(扶桑社)。

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牛窪恵【公式ブログ】

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