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2023.06.02 21:52
2013.05.01 11:00
牛窪恵の女ゴコロがブームをつくる! 第10回「制服ブーム」
アラフォー女性、制服ブーム?「娘と一緒」「懐かしい」が“ままも族”の消費を刺激
ふだん、自分ひとりでは恥ずかしいことも、娘と一緒なら、思い切って一歩を踏み出せる。いつも「遠い昔のこと」とスルーしているモノやコトも、娘と一緒だと、「懐かしい!」「もう一度やってみたい」と、勇気が湧く。
●「ままも族」の登場
そんなイマドキのママたち(おもに40~50代)を、「ままも族」と命名したのは、リクルートライフスタイル。娘が何かやろうとすると、「ママも(ままも)一緒にやる!」と乗り出してくる、若い感覚の女性たちを、こう形容した。
同社が昨年末、約7500人のママに実施したアンケート調査でも、約半数(49.6%)の母親が、娘と一緒に美容室に行く「ままも族」であると判明。しかも、一緒に行く頻度は、「年に2.6回」にも及んだ。
(出典:12年 リクルートライフスタイル「母娘美容消費実態調査」)
ちなみに、美容室以上に頻度が高いのは、
・娘と一緒に、スポーツをする
・娘と一緒に、化粧品を買う
・娘と一緒に、ゲームをする
・娘と一緒に、洋服を買う
で、トップの「一緒に洋服を買う」は、なんと年間6.2回。母娘市場を狙う企業が見ても、「そこまで?」と、驚くべき数字だろう。
私は04年秋、積水ハウスと弊社(インフィニティ)の2社共同で、「これからの家族を考える会」という研究会を設立。この年、同代表に就任し、06年4月にはその研究成果として、東京・立川の住宅展示場に「カーサ・フィーリア 娘と暮らす家」という住宅を建てた。
(積水ハウスとインフィニティが共同開発した住まい「カーサ・フィーリア 娘と暮らす家」)
コンセプトは、「30~40代のシングル女性が、親(おもに母親)と一緒に、快適に暮らせる住まい」。このころの市場のけん引役は、圧倒的に“娘”のほうだった。母親は「娘がいいなら(私もいいわ)」と、完全に受身が多かったのだ。
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