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「セックスすると妊娠」「処女にも生理」すら知らない…遅れすぎの性教育で危険な事態も

文=谷口京子/清談社
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「中学校ではコンドームの装着方法を図解するだけでなく、『ミニピル』などの新しい避妊方法を紹介し、避妊の確率もデータと写真を使って詳しく説明します。そして高校に進むと、不妊の原因や不妊治療、体外受精などの生殖補助医療をめぐる問題をディスカッションする授業も行われます」(同)

 さらに、高校では「胎児の性決定」の際に果たす性染色体の役割など、生理学的な見地から多様な性についても授業を行い、そのうえで性的アイデンティティと性的指向についても教えるという。フランスでは、日本よりはるかに総合的な性教育が行われているのだ。

 フィンランドでは、「健康教育」と「人間生物学」という2種類の教科で性教育を行っている。中学校の「人間生物学」では、「生殖と遺伝」のパートで思春期の目覚めから性決定のメカニズムなど、生物学的な観点で詳細に説明されるという。

 そして、フランスと同じようにLGBTなど人間の多様性についてもページを割いている。

「『健康教育』では、“性の喜びと責任”という単元で性教育関連の内容が扱われます。男女の出会いから交際、そして2人の関係を発展させるには責任ある行動を取る必要があるということを考えさせるようにしています。避妊法についても細かく記載され、愛し合っている2人が“別れる”可能性についても触れています」(同)

 一方、隣国の韓国も、「保健」「体育」「技術・家庭科」「道徳」「生活と倫理」など、さまざまな教科で性教育を行っている。

 小学校6年生の「保健」では、イラストを使って生殖や性交について説明するなど、その充実度は日本の教科書の比ではない。なかでも特徴的なのが「性暴力」に関する指導内容だ。

「小学校5年生の『保健』の教科書では、性暴力被害を受けそうになったときの対処法を多く紹介しています。6年生の教科書には、対処法はもちろん、近年発生した小学生や中学生に対する集団性暴力事件が記載されています。性暴力が横行している韓国社会を反映した内容になっているのでしょう」(同)

 中学校以降は同性愛差別の問題にも触れ、年間10時間ほどが性教育にあてられるという。諸外国では、人間の遺伝と生殖、避妊や不妊治療の知識に加え、LGBTを含めて多角的に性を教えているわけだ。

“性教育バッシング”に萎縮する教育現場

 日本の性教育は、なぜ遅れているのか。その原因のひとつに、一部で起きた「性教育バッシング」があるという。

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