消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
入口のスタッフに接近し、やや緊張した面持ちで身分証を呈示した筆者一行は、無事にIDチェックを通過。服装に対する指摘も一切なく、そのまま店内に通される。受付で1人3000円(税込、女性は2500円)の入場料を支払い、紙幣風のデザインが施されたドリンクチケットを1枚受け取った。ここまでは、事前にあれこれ心配していたのが馬鹿らしくなるほどスムーズである。
コインロッカーに荷物を預け、階段を下りると、そこはいよいよ未知なるディスコの世界。ほの暗い地下空間を大音量のダンスミュージックが支配し、青い光線がダンスフロアを照らしていた。
23時過ぎの店内は満員とは言えない客入りだったが、30~50代の男女たちが思い思いに身体を揺らしている光景は、まさに非日常。四隅にあるお立ち台の一角では、一般の女性客が気持ちよさそうにステップを踏んでいる。この時点で筆者は「ああ、場違いかもしれない」と悔やみかけたが、「これがバブルか」と妙な高揚感を覚えたのも事実だった。
土曜の夜は新旧バランスの取れた選曲でおもてなし
まずは飲み物をということで、フロア奥のドリンクカウンターへ。竹や“酒”と書かれた提灯が飾られており、祇園らしい和のテイストが漂っていたが、メニュー自体は特に目新しくない。先輩Nがスタッフにおすすめを尋ねるも、基本的に凝ったドリンクは用意しておらず、スタンダードなものを置いているとの返事だった。
各自ドリンクチケットを引き換えたあとは、3人で座れる席を探す。しかし、どの席なら自由に利用していいのか、イマイチわかりにくい。白いソファーに赤いクッションが置かれたエリアでは人々がシャンパンを酌み交わしており、そこは明らかにVIP席(ボトル購入者専用)だと見て取れた。では、あちらのカウンター席のようになっているエリアはどうか、と向かってみるも、そこには関係者用という張り紙が。
すると、居場所を見つけられずにうろうろしていた筆者一行に、お立ち台近くの丸テーブル席に座っていた男性が「俺たちもう帰るから、ここ使っていいよ」と話しかけてくれた。BGMにかき消されてしまい多くは聞き取れなかったものの、どうやら会社の仲間たちと大阪から来ていたらしく、「ここに来ればまた会える」と語っていた気がする。
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