「家事代行の主なサービスは2つ。1つ目が掃除代行です。お部屋掃除や水回りの清掃といったことを中心に、整理整頓や洗濯なども含むサービス内容が多いですね。2つ目が料理代行です。食材の買い出し、調理、後片付けまで含めて提供されるのが一般的です。
この掃除代行と料理代行は別プランとして、料金も変えて提供している事業者が多いですね。そのほか、通常の家事代行に加えてベビーシッティング、高齢者支援、ペットの世話などのサービスを行っている事業者もあります。
料金の目安ですが、掃除代行の場合、割安な事業者では1時間2000円程度からプランが用意されています。2時間依頼されるケースが多いので、家事代行サービス料が4000円、そこにスタッフの交通費が別途1000円程度かかるとすると、1回の目安の料金は5000円程度になります。もちろん、事業者やサービスの活用方法、または部屋の大きさなどによって、料金は変わってきます。料理代行の場合も、割安な事業者ならば1時間2000円程度からサービス提供していますね。料理代行はスタッフの交通費以外にも、食材を新たに買う必要があるならば食材費も別途かかることになります」(同)
リピーターとなっているユーザーは、どのように家事代行サービスを利用することが多いのだろうか。
「掃除代行の場合は水回りの掃除を定期的に依頼する方が多いようです。家事の代行はあまり毎日頼むものではないので、1、2週間に一度、依頼して部屋全体の掃除や水回りの汚れを落としてもらうといった依頼の仕方をされています。料理代行の場合は、負担になりがちなお弁当づくりの準備や手助けをしてもらう方や、その日の分だけではなく数日分の料理をつくり置きしてもらうといった方が多いようです」(同)
すべての家事を任せるというよりも、サポート的に活用するユーザーが多いということだろうか。ただ、需要が高まってきているとはいえ、家事代行サービスが生活に根付いているという方はまだ少ないように思える。
「家事代行サービスの認知度は高まってきているものの、野村総合研究所が首都圏と大阪府に在住の25~44歳までの女性約4万1000名を対象に調査したところ、家事代行サービスを実際に利用したことがある方は3%程度でした。ですが弊社が集めた利用経験者の感想を見る限り、利用経験者の満足度はかなり高くなっています。『思ったよりもきれいになった』『スタッフの方の掃除の仕方を見て勉強になった』『自分の時間ができた』といった好意的な意見が大半です。こういったことから、これからのさらなる需要拡大を予感しています」(同)