育児で多くの親たちを悩ませる赤ちゃんの夜泣き・寝かしつけ。なかなか寝てくれない、寝たとしても長く寝てくれない、抱っこでの寝かしつけが体力的にきついなど、悩みが尽きない人も多いだろう。そんな夜泣き・寝かしつけ対策のグッズとして、今にわかに人気を呼んでいるのが「スワドルアップ」という商品だ。
ある購入者いわく、毎夜決まった時間に2〜3時間ほど大泣きし、何をしてもまったく泣き止まない赤ちゃんに頭を抱えていた頃に、知人に勧められたスワドルアップを試してみたところ嘘のようにピタッと泣き止み、あっという間に寝てしまった――というのだ。
そこで今回は、そんな劇的な効果報告が相次いでいるスワドルアップの日本総代理店、株式会社マザースマイルの広報担当者に商品の魅力について話を聞いた。
世界累計販売数1000万着以上、世界中で愛される「スワドルアップ」
スワドルアップはオーストラリア発のブランド「LOVE TO DREAM」が開発した。まずはこの商品が誕生するまでのエピソードや、日本での販売経緯などについて聞いた。
「スワドルアップは簡単に言うと、赤ちゃんを抱っこするためのグッズである『おくるみ』の一種になります。かつてデザイナーをしていたLOVE TO DREAMの創業者であるハナ・リア・クラウチャックが、当時自身が悩まされていた子どもの夜泣きを解決するために、自分でおくるみをデザインしたのが始まりです。
試作をするなかで、赤ちゃんがよく両手を上げて寝ていたことに気がついたハナは、そのポーズを生かしたデザインを考案。このデザインの効果はてきめんで、夜泣き続きの赤ちゃんがピタリと泣き止んだそうです。この試作品をもとに、スワドルアップは誕生しました」(広報担当者)
そんな同商品だが、一体どれくらいの人気を集めているもので、いつ頃から日本で販売されているのだろうか。
「オーストラリアでの販売開始後、アメリカ、カナダ、イギリス、南アフリカ、シンガポール、タイ、インドネシア、台湾、韓国と、現在世界43カ国で販売されています。これまでの世界累計販売数は1000万着以上。その後日本にも上陸し、2017年からは弊社が総合代理店として販売に携わらせていただいております」(同)
赤ちゃんの“自己安定”を促す自然なデザインが、夜泣き防止の秘密?
夜泣きを止めると評判のスワドルアップの秘密を探るには、まず「おくるみ」の効果について周知しておきたいと広報担当者は語る。
「赤ちゃんをおくるみで包むと、ママのお腹の中にいたときの姿勢に近くなるのですが、これにより赤ちゃんは安心して眠りやすくなるとされています。また、赤ちゃんはモロー反射という、眠っている間に少しの物音や刺激で、ビクッと手足が動いてしまう反射動作がよく起こります。これが赤ちゃんの眠りを邪魔する原因にもなるのです。大人も机に伏せて眠っている間に身体がビクッとして起きることがあると思いますが、あれに近い現象ですね。おくるみにはこれを抑える効果があります」(同)
では、そんな一般的な「おくるみ」と、スワドルアップはどう違うのだろうか。
「赤ちゃんを巻くのではなく、“着せてあげるデザイン”になっている部分ですね。おくるみを使用するときは、巻き加減を気にしたり、赤ちゃんの動く腕を押さえながら巻いたりする必要があります。また、巻いたと思ったらするりと解けてしまうなど、シンプルに見えて意外と苦戦しがちです。ですが『スワドルアップ』は寝袋のような形状なので、自然な“ばんざいの姿勢”のまま赤ちゃんに着せて、前部についたファスナーを上げるだけ。この“着せるだけ”というハードルの低さも魅力だと思います」(同)
使いやすさ抜群のスワドルアップだが、その一番の秘密は腕部分のデザインにあるという。
「本品は、赤ちゃんの“自己安定”の心理をサポートするデザインになっているのが特徴です。これは、赤ちゃんが“ばんざいの姿勢”をとれるデザインになっているという部分ですね。赤ちゃんというのは、眠たいときや不安なときに、自分の指やこぶしをしゃぶったりして、自分を落ち着ける行動をとるという研究結果があるのですが、従来のおくるみでは腕を固定しているため、このような行動が制限されていました。
ですが本品は腕が“ばんざい”のポーズになっていると同時に、ある程度の可動域を持たせているので、赤ちゃんは自由に指しゃぶりができるのです。ですからこの自己安定に当たる指しゃぶりが多い赤ちゃんをお持ちのお母さんであれば、ぜひおすすめしたいですね。
もちろんスワドルアップは魔法ではないので、つけた途端に赤ちゃんが泣き止んだという事例は、本当にその赤ちゃんとの相性がよかったからでしょう。ただ、それまでの寝かしつけルーティーンに本品を加えていただければ、夜泣きが収まりやすくなる可能性は高いと思います」(同)
腕部分以外にもスワドルアップには魅力的なデザインが施されているという。
「本品は、上下どちらからも開けるダブルファスナー方式なのですが、これによりオムツ替えが非常に楽なんです。通常のおくるみだと、全部脱がせて、また巻き直すという手間がかかるうえ、赤ちゃんが起きてしまうことも多かったと思います。ですが、本品はそんな悩みから解放されるデザイン。赤ちゃんのための商品でもあると同時に、育児に悩む親御さんのサポートにもなるようにこだわっている部分に注目してほしいですね」(同)
バリエーション続々、汗でベトベトしやすい時期にぴったりの冷感タイプも
ではスワドルアップには、どんな商品バリエーションがあるのか。
「オールシーズン用のオリジナル、オーガニックコットンを使用したオーガニック、春から秋におすすめのライト、夏用のバンブーライト、冬用のウィンターウォーム、というラインナップになっており、ご利用の季節や室内の環境に合わせてタイプを選んでいただけます。暑くなる夏の時期はやはりバンブーライトがおすすめです。竹由来の繊維でつくられたレーヨン生地を使用しており、接触冷感系のTシャツに近い触り心地なので、着ている赤ちゃんと抱っこをする親御さんの双方が心地良いと思いますね」(同)
最後に、まだスワドルアップを体験していない読者の方に向けて、メッセージをいただいた。
「今後さらに子育て家庭の身近な存在になれるよう、メーカーと代理店それぞれが努力を続けています。育児グッズというと赤ちゃんのためだけのアイテムのように思われるかもしれませんが、スワドルアップは保護者のことを思ってつくった商品でもあります。親御さんが幸せだと赤ちゃんも幸せになりますからね。スワドルアップを使って良い育児ができることを願っています」(同)
夜泣き・寝かしつけに万策尽きたと思っている方は、このスワドルアップを一度試してみてはどうだろうか。
(文=A4studio)