マクドナルドといえば、世界有数のハンバーガーチェーンとしてその名が知られるファストフードブランドであり、日本国内で2954店舗(2022年8月末時点)も展開している絶対王者だ。
前年同月比で今年の既存店売上を見てみると、4月が11.3%増、5月が5.1%増、6月が10.2%増、7月が8.1%増、8月が3.3%増と、多少の波はあるものの好調を維持している様子。密を避けられるお持ち帰りスタイルなどの浸透が功を奏し、飲食業界のなかでも圧倒的な勝ち組となっている。
そんなマックは、今秋も魅力的な新商品などを続々展開中。そこで今回は、期間限定の新商品から定番商品までリサーチし、“今、買うべきマックのおすすめ商品”を5品選び抜いたので、紹介していこう。
こく旨 すき焼き月見/440円(税込、以下同)
マックの秋といえば、期間限定人気商品シリーズ「月見ファミリー」が発売される季節。プルプル食感の卵がクセになると、毎年この季節に“月見系商品”を求めて行列ができることもしばしばだ。
今回選出した「こく旨 すき焼き月見」は、毎秋定番の「月見バーガー」をさらに進化させた新作。通常の「ハンバーガー」などに使われているバンズと異なり、こちらはよりしっとりしていてカサがあり、ふわっとした甘味がクセになるバンズが特徴的。そして卵のプルプル感、ベーコンの塩気とスモークの風味、チーズのコク、そしてパティの噛みごたえと肉のうまみが素晴らしい。
特筆すべきは、「月見バーガー」にも使用されているトマトクリーミーソースに加えて、玉ねぎの甘みと醤油の香ばしさ、そして牛肉のうまみがギュッとつまったすき焼きフィリングだ。すき焼きの美味しさと卵のコクが混ざることで、日本人にとって馴染み深い味わいに変化した月見バーガーといえるだろう。
チキンマックナゲット 5ピース(柚子七味ソース)/200円
秋冬の期間限定品はサイドメニューの分野でも登場している。「チキンマックナゲット」を注文した際に無料で付けられる「柚子七味ソース」も限定品。「バーベキューソース」や「マスタードソース」といった定番とは一味違う新しい風を吹かせてくれそうだ。
こうしたソースが面白いのは、ナゲットの持つ味の印象をガラリと変えてくれるところにあるが、「柚子七味ソース」はかなり攻めた大人な味わいだった。
特徴的な青いパッケージを開けると、出汁の効いた醤油ベースの香りがふわっと辺りに広がる。この香り自体は、「こく旨 すき焼き月見」の“すき焼きフィリング”と同じような印象を覚えた。
ナゲットにディップして一口いただくと、香りからイメージしていたものよりもずっと“大人っぽい刺激”が口と鼻を駆け抜けていった。かつおぶし系の醤油味は香りのイメージと近いのだが、口当たりは割と甘さのない尖った味でインパクト抜群。柚子の爽やかな香りが強めにくると同時に、七味の刺激がほんのり追い上げてくる。“大人の味を作ろう”というマックの意志を感じるソースなので、ぜひ一度試してみてほしい。
栗のモンブランの月見 マックフルーリー/330円
「月見ファミリー」はバーガーだけではない。クセになる絶品スイーツメニューも毎年ラインナップされており、こちらも多くのファンが関心を寄せている。今回紹介するのは、マックが展開しているフレーバーソフトクリームである「マックフルーリー」の新作メニュー「栗のモンブランの月見 マックフルーリー」だ。
秋冬シーズンの旬の味覚である“栗”の味わいと、「マックフルーリー」を掛け合わせたというこの商品。季節ものの美味しさが定番商品とミックスされると、互いの美味しさをブーストし合い、より美味しくなるものだが、この「栗のモンブランの月見 マックフルーリー」は果たしてどうだろうか。
さっそく一口食べてみると、「マックフルーリー」のインパクト抜群の濃厚な甘さとミルキーな味わいが口いっぱいに広がってくる。ひんやりとした冷たさと甘さを味わっていると、いつもの「マックフルーリー」とは一味違う、まろやかな香りが漂っていることに気づかされるはずだ。
その正体こそ、濃厚な栗の風味を閉じ込めたマロンペーストを配合した特製ソース。これが全体に栗の香りを纏わせており、和の雰囲気を色濃く演出してくれている。さらに特筆したいのは、中に入っている栗風味のスポンジケーキ。これがあえて甘さを抑えた味付けになっており、全体にメリハリをつけてくれていた。
ソーセージエッグマフィン/250円
ここまで季節限定メニューを紹介してきたが、定番のメニューのなかにも、まだまだその美味しさを紹介したい商品がある。今回、取り上げたいのは、朝限定で販売されている“朝マック”のラインナップから、「ソーセージエッグマフィン」。
“朝マック”で提供されているバーガーは、通常のバンズとは異なり、モチっとした食感が売りのイングリッシュマフィンを使用している。さらにパティも通常のものとは異なり、味付けを変えた“ソーセージ”と呼ばれるものになっているのだ。
一口かじってみると、プロセスチーズのなめらかな香りとコク、ソーセージの肉のうまみ、そしてプリプリした卵の食感が混ざり合い、パンチはあるのに優しい口当たりが口いっぱいに広がるはずだ。そんな、“重たくないのにどこかジャンキーな食べ応え”こそ本品の持つ魅力のひとつであり、もっちり食感のマフィンがこのジャンキーな味わいをより引き立ててくれているのもクセになる要因だろう。
秋の風物詩となっている「月見メニュー」に加え、朝しか味わえない卵系メニューを紹介してきたわけだが、今年の秋もその美味しさに唸らされた。今回紹介しきれなかった期間限定商品もまだあるので、興味を持った方はぜひお店に足を運んでみてほしい。
(文・取材=A4studio)
※情報は2022年9月20日現在のものです。