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マクドナルド「倍てりやきチキン」要注意?ハンバーガーチェーン、超高カロリー商品比較

文=望月悠木/フリーライター
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バーガーキング「ビーフ・ギルティポルチーニバーガー」「チキン・ギルティポルチーニバーガー」

 ハンバーガーチェーン・バーガーキングが10月7日から期間限定で販売中の「ビーフ・ギルティポルチーニバーガー」と「チキン・ギルティポルチーニバーガー」は、「カロリーを気にせずにお腹も心も満たしたい!」という邪な欲を満たしてくれる前衛的なハンバーガーだ。昨年販売して人気を集めた2品が今年も登場。

“罪悪感勝負”であれば他のハンバーガーチェーンも負けていない。マクドナルドとモスバーガーの一番カロリーの高いハンバーガーと食べ比べてみた(以下、価格は税込み)。

味が濃すぎるマクドナルドのハンバーガー

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 まずマクドナルドの17時以降に限定発売されている「倍てりやきチキンフィレオ」(490円)。意外に思う人もいるかもしれないが、カロリー量は「倍ビッグマック」(724kcal)や「倍ダブルチーズバーガー」(655kcal)を上回る763kcalを誇る。

 パティをはみ出すくらいの「てりやきチキン」が2つ入っており、それに甘辛いてりやきソースがベットリ。包み紙にも溢れんばかりのソースがついており、包み紙があっても手が汚れる。また、高さが5~6センチ近くあるため、大きく口を開けてもパクっと食べることができず、鼻下や鼻先にもソースが付く。特に口が小さい人は食べる場所に気をつけたほうが良い。

 表面がカリカリした「てりやきチキン」は食感が良いが、いかんせんソースが多いため「てりやきチキンを楽しめる」とはいいがたい。レタスも入っているが、こちらもソースの味に飲み込まれ、フレッシュさは感じられない。濃い目の味が好きな人にはオススメであり、ジャンクなものを食べたい時にはうってつけだ。しかし、日常的に注文したいとはなかなか思わず、てりやきチキンが食べたい際には、大人しく「てりやきチキンフィレオ」(390円)を注文したい。

モスバーガー:チーズで手が汚れること不可避

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 次はモスバーガーの「ダブルとびきりチーズ~北海道産ゴーダチーズ使用~」(730円)。重さもカロリーも「倍てりやきチキンフィレオ」ほどではないが、バンズから大きくはみ出したハンバーグを2枚使用。さらには、北海道産のゴーダチーズが大量に使用されており、かなりの罪悪感を与えてくれる。

 包み紙から取り出すことが不可能なほどチーズを全身に纏っており、「倍てりやきチキンフィレオ」以上に手が汚れる。もはや指先や手の甲だけでなく、手首にチーズがついてしまうため、紙ナプキンを多めにもらうか、事前にウェットティッシュを用意してほしい。ただ、手だけではなく、こちらも鼻先はもちろん、前髪を下ろしている人は髪先にチーズがつく可能性もあり、テイクアウトして家で食べることを勧めたい。

 ハンバーグは100%国産の牛肉・豚肉を使用しているだけあって非常にジューシー。肉汁もしっかり楽しめ、罪悪感だけでなく高級感も堪能できる。だが、ただでさえ大きいハンバーグが2枚も使用されているため、後半は少々飽きが来てしまう。

 肝心のチーズはチーズバーガーのような“挟まっているチーズ”と違い、トロトロしておりむしろソースのような印象。チーズ特有の臭みやコッテリさもなく、チーズ好きだけでなく、チーズが苦手な人も美味しく食べられそうだ。

 とはいえ、チーズがふんだんに入っているため、手に持って食べると包み紙の底にどんどんチーズが溜まっていく。後半になるとより味の濃さを感じる。序盤は笑顔で食べ進められても終盤は著しくペースダウンする。一気に食べようとするのではなくドリンクを挟みながら時間をかけて食べたほうが良い。ただ、野菜は一切なく特大ハンバーグを2枚使った、わんぱくキッズの憧れのようなハンバーガーであり、童心に帰ることもできるかもしれない。

バーガーキング:罪悪感は薄く

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 今回の主役、バーガーキングの「ビーフ・ギルティポルチーニバーガー」(590円)と「チキン・ギルティポルチーニバーガー」(540円)をいただく。ちなみに、「ビーフ・ギルティポルチーニバーガー」はビーフパティを、「チキン・ギルティポルチーニバーガー」はチキンパティを挟んでいる以外は同じであり、各商品とも同じ感想なので一緒にまとめる。

 重さはマクドナルドやモスバーガーの半分以下。「ビーフ・ギルティポルチーニバーガー」(561kcal)、「チキン・ギルティポルチーニバーガー」(583kcal)とカロリーも含めて少々ボリューム不足を懸念していた。ただ、包み紙を開けると「写真と違くないですか?」というもう一つの問題に直面。公式ホームページの写真を見るとカリカリポテトが2段挟まっており、バンズとポテトの炭水化物コンビを楽しみたかっただけに拍子抜け。見た目に関してはマクドナルドやモスバーガーに劣る。

 肝心の味はどうだろう。まずエリンギ、舞茸、マッシュルーム、ポルチーニ、椎茸の5種類のキノコを使用したマッシュルームソースは秀逸。リッチかつ秋っぽい風味が素敵な仕上がり。子供受けはしなそうだが大人だからこそ味わえるソースだ。また、バーガーキングこだわりのバターをしみ込ませたクラフトバンズは、モチモチ感が強く噛み応え十分。噛むごとにソースの香りが広がる。

 しかし、見た目どおりどうしてもボリューム不足を感じずにはいられない。クラフトバンズのバターは香しいが、コッテリ感はあまり味わえなかった。ハンバーグやチキン、ポテトなど、使用されている食材はどれも美味しいが、「ギルティ」と商品名についている割には満腹感や罪悪感はあまり覚えなかった。

 ただ、小食かつコッテリした食べ物が苦手な人にとっては、ちょうど良いボリュームなのかもしれない。

(文=望月悠木/フリーライター)

望月悠木/フリーライター

望月悠木/フリーライター

フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている

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