ロッテリアは最下位…ごはんバーガー、チェーン各社食べ比べレビュー＆ランキング

　マクドナルドは11月2日から、夕方5時以降限定の「夜マック」で「ごはんバーガー」シリーズの販売を開始した。同シリーズは2020年2月にも販売しており、その時は予想を上回る売れ行きだったため、予定よりも早く販売終了するほどの人気を集めた。

　そのため、再び「ごはんバーガー」シリーズが帰ってきたことを喜ぶ人は多い。ただ、ライスバーガー系の商品はロッテリアやモスバーガーといったライバル店でも販売されており、どこが美味しいのか気になる。そこでハンバーガーチェーン3社のライスバーガー系商品をそれぞれ一つずつ選び、比較レビューを行ってみた。

3位：ロッテリア「絶品チーズ ごはんバーガー」（税込540円）

　3位はロッテリアの「絶品チーズ ごはんバーガー」。粗挽きして塩コショウで味付けされた牛肉、チーズ、ごはん、海苔といった具材を使用。また、マヨネーズとてりやきソースが塗られている。つまりは、いろいろな味を楽しめるわけだが、具材と調味料の個性が喧嘩しており、イマイチ何を食べているのかわからない。特に海苔の香りが強く、和風テイストに寄せたいという意図は伝わってくるのだが、オイスターソースを隠し味に加え、洋風テイストに仕上げているてりやきソースとは相性が悪いと感じた。

　また、ごはんも海苔がついているため、焼きおにぎりのようなパリッとする感じはなし。牛肉は良くいえばジューシー、悪くいえば水っぽいため、ごはんがその水分を吸ってしまい、米がぽろぽろこぼれてしまうので食べにくかった。

【点数】
価格：2
味：2
ボリューム：3
合計：7
（各項目5点満点）

2位：マクドナルド「ごはんチキン こく旨醤油仕立て」（税込440円）

　次はマクドナルドの「ごはんチキン こく旨醤油仕立て」。「ごはんバーガー」シリーズには「ごはんかるび」「ごはんてりやき」があるが、一番ボリュームがありそうな「ごはんチキン こく旨醤油仕立て」を選択。ごはんはカリカリというよりは、きりたんぽのようにモチモチしており、クセになる食感だ。

「こく旨醤油仕立て」という商品名であり、いかにも和風テイストなソースを予想したが、こちらも、どこかバーベキューソースのような洋風っぽい味になっている。チキンやレタス、チェダーチーズとの相性は良いが、「ごはんよりはバンズのほうが良いのでは？」という疑問が浮かんだ。また、チキンがとても肉厚。加えて、バンズのように潰すとごはんが崩れてしまう。そのため、かなり口を大きく開けなければならず、ソースが顔についてしまう恐れもある。食べる際には注意が必要である。

【点数】
価格：4
味：3
ボリューム：4
合計：11

1位：モスバーガー「夜モスライスバーガー よくばり焼肉」(税込650円）

　1位は15時以降から購入できるモスバーガーの「夜モスライスバーガー よくばり焼肉」。全体的にレベルが高く、まず米が一粒一粒立っており、とても贅沢な出来具合い。それでいて、ごはんが崩れて食べにくくなることもない。モチモチ食感を楽しみたいなら「ごはんチキン こく旨醤油仕立て」、ごはんの旨味を堪能したいなら「夜モスライスバーガー よくばり焼肉」を勧めたい。

　牛バラ肉は固くなくホロホロ感がある。噛み切りやすく、無理に引っ張って肉が飛び出てしまうこともない。ちなみに、「ごはんとごはんで挟んでいる」というわけではなく、クレープのように底がつながっている。そのため、底まで肉がぎっしり詰まっているわけではないが、それでも肉のボリュームは十分。また、おろしタマネギやおろしニンニクを加えた醤油ベースのソースも肉やごはんとマッチしている。焼肉丼を手に持って食べているイメージだった。

【点数】
価格：3
味：5
ボリューム：4
合計：12

　ごはんバーガーはバンズのハンバーガーと違い、なかなか味わえない個性的なものが多い。今回取り上げた3社は他にも、ごはんバーガーを出しているため、いろいろな商品に手を出してみると良いかもしれない。また、マクドナルドのごはんバーガーは期間限定なので、2020年のように突如販売終了する可能性もあるため、興味のある人はウカウカしないほうが良さそうだ。

（文＝望月悠木／フリーライター）