●パナソニックのP-01F
ディスプレイサイズ自体は約3.4インチと変更ないが、電話着信時の名前表示を前モデルP-01Eの約4倍に拡大し、文字の視認性をアップ。また、本体メモリ容量をアップしたことで、メールやデジカメ画像をより多く保存できるようになった。
このモデルも2つ折りのボディなのだが、パナソニック端末の代表的機能であるワンプッシュオープンボタンも継承されており、ワンプッシュでボディが開くようになっている。このあたりは触っていると懐かしく感じてしまう。
●ガラケーのメインターゲットは?
スマホのモデルチェンジが、大きく機能が変わって進化を感じさせるものであるのに対して、今回のガラケー2機種のモデルチェンジは革新的というよりは、従来のフォルムと使い勝手をベースにした微妙なモデルチェンジといえる。
なぜ、このようなわずかな変更が必要なのだろうか?
ガラケーのメインターゲットは、ガラケーからガラケーへの買い替えをする人だ。ガラケーを購入するユーザーには、ガラケーを使い込んで消耗して買い替えるとか、故障して買い替えるというユーザーが多いという。
そして、ガラケーユーザーがなぜ、再びガvラケーを購入するかというと、スマホのようなまったく新しい端末の使い方を覚えるのが面倒だからという人が多いという。
●なぜガラケーの新機種を出すのか?
それならば、同じモデルをずっと販売していればいいのではないか? という気にもなるが、そのようなガラケーの買い替えにおいても、何年も前の機種ではユーザーが買い替えに躊躇してしまい、「今の端末が壊れるまで使う」となってしまうことが多いのだという。
そんなユーザーを納得させるには、やはり機能アップした新機種を出し続けることが必要なのだ。そのため、ドコモではかつての定番的な名機種であるパナソニックとNECのガラケーを性能アップさせ、新機種として出し続けるのだという。
今後、ガラケーを求める人がいつまで存在するのかはわからないが、当分は新機種が投入され続けるようなので、ガラケーユーザーは安心してよさそうだ。
(文=一条真人/フリーライター)