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さらに家から離れた場所にいる時に、家に帰るための終電を教えてくれたりするし、先月歩いた総距離なども知ることができる。また、ニュースや自分がいる周辺の情報も表示したり、過去の検索データからユーザーが興味のあることを判断して、その関連情報を表示してくれたりもする。
●便利なサービスとセキュリティリスク
ユーザーの行動や周囲の状況に応じて自動的な調整や処理を行ったり、使用状況やGoogleカレンダーの情報に基づいてアドバイス処理をしてくれるなど、現在のスマホ(主にAndroid)は、生活の中の大部分で人間をアシストしてくれる。
映画館関連の検索をすると、近くの映画館の情報を表示したGoogle NOW。確かに便利だが、ちょっと怖い。
これらの機能は実にすごいものだと思う。単なる道具に徹しているように見えるiPhoneと比較すると、国産Android端末のヒューマンアシスト機能の進化は飛躍的だ。
ブルーレイレコーダーの中には、ソニーのBDZシリーズなどのようにユーザーの利用パターンを学習し、自動的にそのユーザーの好みのテレビ番組を録画してくれるような機種がある。スマホもユーザーの行動パターンを学習し、今まで以上にさまざまな提案をしてくるような時代になっていくのは間違いないだろう。
しかし、そのためにユーザーの情報が使われるとなれば、その個人データのセキュリティが気になる。スマホが便利になっていくのはいいが、監視社会的なものが加速するようなことはありがたくない。この問題にどう折り合いをつけて進化していくかが未来へのカギだろう。
(文=一条真人/フリーライター)
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