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知られざる文壇という“社会”の裏側…“ドン”丸谷才一の死で終焉を迎えるのか

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 丸谷氏は山形県鶴岡市出身で、旧制新潟高校から東大文学部に進んだ。新潟高校時代から頭が上がらなかったのは、同郷の先輩で、『中央公論』の元編集長、のちに『斬』で直木賞を取る綱淵謙錠氏くらいだといわれていた。2人とも巨躯にして声が大きい。

 旧制新潟高校での寮の自治活動が、丸谷氏の政治感覚を磨いたのではないかと見る人もいる。文壇社会の政治力とは、その程度ものということか。

 しかし、晩年は自治体が設けた文学賞も次々と姿を消し、一方で文壇なる社会も、文壇バーを含めて存在感をなくしていった。丸谷氏が亡くなったことは、親分子分的なギルド社会としての文壇の、まさに終焉を告げるものと言ってよい。
(文=編集部)

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