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森由香子「間違いだらけの食」

将来「ボケ」やすい人に共通点があった!肉を食べないのは危険!ボケないための食事法

文=森由香子/管理栄養士
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 それを裏付けるようなことがあります。戦前の日本において、伝統的な和食を構成する食材は、穀類、大豆製品、魚が中心で、、乳製品などの動物性食品が多くありませんでした。脳溢血などの疾患が多い時代で、平均寿命も今ほど高くありませんでした。

 ところが、高度成長期を迎え、欧米の食文化の影響を受けて食生活が豊かになり、肉や乳製品など動物由来の食品を取り入れることで、人の血管も丈夫になりました。そのため、脳血管疾患が減り始めています。

 肉をあまり食べていない方は、1日1回は食事に取り入れましょう。しかし、肉といっても種類や部位によって栄養成分は大きく異なります。牛、豚、鶏など、1種類に偏ることなくとるのがお勧めです。もちろん、皮や脂は取り除きましょう。1日1回50~100g程度を目安にとってください。食べ過ぎは、もちろん動脈硬化の原因をつくり血管の健康を損ね、認知症のリスクを上げかねません。

 その一方、肉ばかり食べていた人は、魚も食べましょう。肉にほとんど含まれないEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、ビタミンDが豊富に含まれ、血管のしなやかさにも必要です。

 私のお勧めは、肉、魚、卵、大豆・大豆製品、乳製品は、1日3食のなかでまんべんなく取り入れることです。たとえば、朝食が卵と大豆製品だったら、昼食は肉、夕食は魚というように、良質のタンパク質食品を重なることなく食べるのです。アルブミン値が低くならないよう、認知機能の低下を引き起こすリスクを上げないように毎日、バランスよくタンパク質をとるように心がけましょう。
(文=森由香子/管理栄養士)

森由香子/管理栄養士

森由香子/管理栄養士

東京農業大学農学部栄養学科卒業。大妻女子大学大学院(人間文化研究科 人間生活科学専攻)修士課程修了。 クリニックにて栄養指導、食事記録の栄養分析、食事管理業務に従事。フランス料理の三國清三シェフととともに病院食や院内レストランのメニュー開発、料理本制作の経験をもつ。管理栄養士・日本抗加齢医学会指導士の立場から食事からのアンチエイジングを提唱している。「老けない人は何を食べているのか」「病気にならない人は何を食べているのか」「体にいい『食べ合わせ』」「太らない人の賢い食べ方」「老けない人の献立レシピ」など著書多数

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