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生産量世界5位! 中国の台頭で激変するワイン市場

「味がしない」は、今は昔? “高級”中国ワインが日本を席巻!?

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 グレース・ヴィンヤードは、山西省で石炭採掘の会社を経営していた陳進強氏が本格ワインに魅せられて、フランス人醸造家の協力を得て、97年に設立されている。ブドウ園や醸造所のある太谷市は、土壌が砂利質でブドウ栽培に適しているだけでなく、年間降雨量が450ml、年間平均気温が9.8度と気候面でも適地である。

 しかも乾燥した気候が、ブドウ栽培の難敵である細菌や真菌、あるいは害虫の繁殖を抑制するため、農薬類の使用を抑えることができるというメリットもあるという。もっとも環境面では、シルバー・ハイツのほうがより優れており、同社のワイナリーのある銀川市は、年間降雨量が200mlを切る乾燥地帯で、年間日照量は3200時間にも達する。加えて、標高1200mの高地にあり、昼夜の寒暖の差が激しく、ブドウの糖分を増すには最適な場所だ。ほとんど農薬を用いなくても済むため、中国産農産物に対する拒絶反応も低減できるだろう。

 グレース・ヴィンヤードは現在、陳氏の娘で投資銀行ゴールドマン・サックスに勤務していた陳芳(ジュディ・レスナー)氏が経営を主導している。今回の井原水産との販売提携に際して来日した彼女は、次のように語った。

「中国は、ワインをつくり始めてまだ15年しかたっていない。一方で、中国ワインに対するネガティブな評判も認識している。しかし、ヨーロッパの宮殿に中国の間があるように、(いい品質のものをつくり続ければ)中国ワインも認められるときが来る。私たちは今以上にクオリティの高いものをつくっていくつもりだ。また、生産を大きく拡大していく考えもない」
(文=清丸恵三郎)

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