ビジネスジャーナル > キャリアニュース > 早稲田は平凡?慶應は飛んでる?  > 2ページ目
NEW
私大ツートップが求める人材の違いとは?

早稲田は正論だけど平凡?“飛んでる”慶應は才能重視?

【この記事のキーワード】, ,

西谷 伝統の中で磨かれた良さもあるでしょうし、社会のシステムも影響していると思います。芸術、音楽では学歴は関係なく、才能だけが問題となりますが、ビジネスは縦のつながりが大切ですから……。ただ、僕はそうしたところから離れて生きてきたので、よく分かりません。

●受かる生徒と落ちる生徒

ーー大学に受かる生徒と落ちる生徒の違いは何でしょうか?

西谷 2つありますね。ひとつは精神面。受かる生徒は、2学期になると「絶対受かる」という気持ちが形に表れてきます。「意志(Will)が未来(Will)をつくる」という意味での「Will」ですが、意志未来が単純未来に変わってくるのが9割くらいですね。「なでしこ」と同じで、意志が強くなると成果に結びつきます。

 その意志は、不況ですから、東大早慶に入学して大企業に入らないと「良い仕事に就けない」という恐怖もあるでしょうし、「友人が合格したのに、自分が浪人でいるのはイヤだ」というライバル意識もあるかもしれません。しかし、本当は内的動因が「end」=「目的」につながっているかが大切で、強い気持ちを持っているかですね。

 それから、技術面があります。まず、自分の現状、偏差値を「見たくない」という人もいますが、自分の現状を分析します。次に敵の分析です。これは2学期ですが、志望大学の入試が何を求めているのか分析する。これを可能にするのが、それまでに培った基礎力です。客観的に見るツールはこちらが用意します。

 ビジネスと同じで、その後、5カ月で自分の現状と敵の求めとの差を埋めるために「何をすべきか」計画を立て、あとは階段を上るように一歩一歩進んでいきます。

 この2つができてくると、受かるかどうかは見ていてある程度わかります。落ちる生徒は、自分がなく、周囲に振り回され、踊らされる人です。そういう生徒は自信がないのか、大げさなことを周囲に吹聴しますね。11月頃スランプに陥るのもこのタイプです。精神面の充実と技術面が合わさった時、9割程度の確率で合格の可能性が出てきます。それは、「Will」(単純未来)の確率でもある。

●不純な動機から予備校講師へ

ーー西谷先生は、なぜ代ゼミの英語講師になられたのですか?

西谷 大学を6年かかって卒業した後、フリーターをしていて、詩や小説など文学に興味があり、「できたらその方面で仕事をしたいな」と思っていましたが、とりあえず食っていかなければならないので、親のスネをかじりつつ、塾講師のバイトをしていました。吉祥寺のマンツーマンの塾から始め、徐々にステップアップして2度ほど塾を変わり、最後に代ゼミにたどり着きました。29歳の時にある女性と知り合って、とにかく飯を食わなければならないので、代ゼミ一本になりました。つまり、夢があって講師になったというより、「手っ取り早く食っていくため」ということでした。

ーーもともと塾講師になろうと思っていたわけではないのですね。

西谷 全然ない。どっちかというと、先生という職業は嫌いでしたね。その女性と結婚した時に「ダイヤを買ってあげよう」と言ったら「小さいダイヤはいらない」と言われ、「代ゼミに入って人気講師になれば、給料が上がるだろう」と、非常に不純な動機がきっかけでした(笑)。

ーー奥さんは、そこを計算していたのですかね……。

西谷 そうだと思います。こちらも心地よくコントロールされている。

ーー代ゼミに入られて人気が出たのは、いつ頃からですか?

西谷 入ってすぐでした。初年度は代々木本部のほか、立川や大宮でも講師をしていましたが、僕は2年目でトップになりました。それまでに自分の中にたまっていたものが一気に噴き出した感じでした。時代的な背景もありました。当時は予備校文化の黄金期でした。僕も30代で、自分の価値観を生徒たちに伝えだした頃です。30〜40代の時は、時代の空気が合っていましたね。

●遅れが後に役に立つ

ーーなぜ人気が出たと思われますか?

BusinessJournal編集部

Business Journal

企業・業界・経済・IT・社会・政治・マネー・ヘルスライフ・キャリア・エンタメなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト

Twitter: @biz_journal

Facebook: @biz.journal.cyzo

Instagram: @businessjournal3

ニュースサイト「Business Journal」

早稲田は正論だけど平凡?“飛んでる”慶應は才能重視?のページです。ビジネスジャーナルは、キャリア、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!