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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

GW明けの「うつ」「気分の落ち込み」を避ける“10連休の過ごし方”

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「gettyimages」より

 4月の末から5月の初めにかけては、新天皇のご即位のお祝いで夢の10連休である。この期間、国内外の旅行を予定する人も少なくないと思うが、「10連休の過ごし方ランキング」の第1位が「自宅でのんびり過ごす」とのこと(エアトリ調べ)。

 英語で「学校」は「school」、「学者」は「scholar」であるが、「scho」は古代ギリシャ語の「暇」からきている、という。古代ギリシャでは仕事をあくせくしなくてもよい暇人が勉学に勤しみ、哲学、文学、幾何学などの「学問の花」を咲かせた。

 しかし、いくら「暇」でも自宅でぼーっとしているのはよろしくない。ただでさえ、この時期は「五月病」にかかる人が少なくないのである。

 入学・卒業や就職などの人生の一大イベント、年度替わりの会社での忙しさや部署の異動で、活発に働いていた交感神経(戦いの神経、昼の神経)の緊張も学業や仕事が落ち着いて5月に入ってくると、ゆるみ、リラックス、夜の神経といわれる副交感神経の働きが優位になってくる。副交感神経が働きすぎると「何もやりたくない」「だるい」といううつ気分に陥ってくる、これが「五月病」である。

 5月病を予防するには、交感神経を少しでも刺激する必要がある。これには忙しい日常生活では経験できなかった「異文化体験」をすることだ。自宅でのんびり過ごしながらも、「日頃気づかなかった自宅近くの名所旧跡や、いわれのある神社仏閣をめぐる」とか、「美術館やなんらかのイベントに足を運ぶ」などを励行されるとよい。近くの野山の散策は特におすすめである。

 5月に吹く「breeze」(そよ風)の匂いは、甘く、おいしく、文字通り「風薫る」である。植物の葉から発散される「フィトンチッド」(植物性化学物質)が芳香を醸し出すほか、鼻粘膜や肺から血液中に吸収され、脳に作用してうつ気分を改善してくれたり、病原菌を殺菌したり、免疫力を高めたりという健康増進効果を発揮してくれる。

 こうした薫風にあたりながら太陽光を浴びると、さらに健康効果がある。陽光はうつ気分を取り去り、気分を高揚させてくれる「セロトニン」の脳での産生を促す。セロトニンは睡眠ホルモンの「メラトニン」の合成を促して、夜の快眠を約束してくれる。

 5月からは新元号「令和」の時代に入った。「令和」は奈良時代にまとめられた日本最古の歌集『万葉集』の「梅花の歌」の「初春令月、気淑風和……」(時あたかも新春の如き月、空気は美しく風やわらかに……)が出典である。新元号「令和」の最初の月である「5月」は、この意味の通りの月でもある。

 この10連休で心身を健康にし、新しい時代に入っていきたいものだ。

 まったくの蛇足であるが、新元号を「安寿」と予測して、東京(中京、大阪、九州)スポーツの3月28日号に発表した私であるが、見事に外れた。

「安寿」には去年9月の段階で100歳以上の長“寿”者が6万9785人もいらっしゃり、6年も続く“安”定した“安”倍政権時代に生まれた新しい元号という意味を込めたのであるが……。
(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

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