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珍ネタ発掘!まさかの凄惨な鬱展開「小学三年生」版『ゲッターロボG』の最終回とは?

文・構成=ミドルエッジ
珍ネタ発掘!まさかの凄惨な鬱展開「小学三年生」版『ゲッターロボG』の最終回とは?の画像1※参考画像:『オリジナル版 ゲッターロボ G』小学館(amazonより)

 あなたにとって「懐かしい」とはどんな情景でしょうか? 1970~90年代の「懐かしい」を集めた情報サイトが「ミドルエッジ」。あなたの記憶をくすぐる「懐かしい」から厳選した記事をお届けします。

 今回のテーマは、雑誌「小学三年生」(小学館)版『ゲッターロボG』の最終回。約45年前、子どもたちに大人気だった合体ロボット作品の「幻の最終回」を振り返っていきます。

複数のバージョンが存在する漫画版『ゲッターロボG』

 1974年にテレビアニメがスタートした『ゲッターロボ』。『マジンガーZ』に連なるスーパーロボットもののひとつであり、初の合体ロボット作品としても知られ、45周年を迎えた今なお、ロボットアニメファンから愛され続けている名作です。

 その『ゲッターロボ』の続編にあたるのが、『ゲッターロボG』です。前作同様、多彩なメディアミックス展開がなされた本作は、「少年サンデー」「小学一年生」「小学二年生」「小学三年生」(いずれも小学館)、「冒険王」(秋田書店)、「テレビランド」(黒崎書店)など、複数の雑誌をまたにかけて連載されていました。

 このコミカライズ版はいくつかバージョンに分かれており、もっとも有名なのが「原作:永井豪&石川賢、漫画:石川賢」というゲッターロボの生みの親コンビニよって描かれた「少年サンデー」&「冒険王」版。ゲッターロボGの正史ともいうべきこちらは、何度か単行本化もされています。

衝撃的な鬱展開だった「小学三年生」版の『ゲッターロボG』の最終回

 一方でレアなのが、「小学三年生」に掲載された漫画『ゲッターロボG』。作者は斎藤栄一。原作者・永井豪の弟子にあたるお方です。この斎藤先生によって描かれ、「小学三年生」1976年3月号に掲載された『ゲッターロボG』の最終回がなかなか衝撃的だったので、紹介していきます。

『デビルマン』をはじめとしたシリアスなストーリー漫画で脚光を浴びた師匠同様、斉藤先生も幼年向け作品ということを無視し、「攻めの姿勢」で物語のラストに怒涛の展開を持ってきます。物語はざっくり、以下のような感じです。

 最後の死闘で片腕を失ったゲッタードラゴンに代わり、敵のロボットをなんとか仕留めたゲッターライガー。しかし、戦いを見守る子どもたちの上に、敵ロボットの残骸が! 「ああっ、しまった」とゲッターライガーの操縦者・神隼人が呑気につぶやいた頃には、時すでに遅し。子どもたちは敵ロボットの下敷きになり、還らぬ人に。欄外には「ゲッターよ、子どもたちの しを むだに するな」との煽り文句が躍っており、哀しみを誘います。

「ふたりとも、ここで見ていてくれ」そう言うと、隼人(ゲッターライガー)は子どもたちの遺体を放置して、敵陣へ単身突入。「たたかうのはやめるよ」と話し合いに持ち込もうとします。そんな隼人の想いなどどこ吹く風で、敵はミサイルをお見舞い。「話してわかるあい手じゃない。あいつらがいなくならないかぎり、へいわは来ない」と速攻闇落ちした隼人は、敵のせん滅を決意。単身敵の要塞島に特攻して大爆発を起こし、見事、敵を討ち果たすことに成功するのでした。なお、「みんなぶじでよかった」というセリフがあるのに爆発から脱出した描写がなかったり、子どもたちの死がわりとないがしろにされていたりと、突っ込みどころは満載。これはこれでいい味を出しているので、ぜひ「小学三年生」版『ゲッターロボG』も、紙かデジタルでアーカイブ化してもらいたいものです。

 この連載では次回以降も皆さまの脳裏に「懐かしい」が蘇りそうな記事を提供して参ります。「こんな記事は?」「あのネタは?」なんてお声も、お待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。
(文・構成=ミドルエッジ)

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