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柔道・世界選手権、なぜ突然「寝技で決まる」試合が急増したのか?

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2019世界柔道選手権東京大会

 9月1日に閉幕した。ルール改正で「一本勝ち」が増えたことに加え、寝技で決まる試合が増えた。地味に見える寝技も決まれば観客は沸く。

 特に女子の寝技の進歩は目覚ましい。フランスとの団体戦の決勝で沸かせたのは、寝業師の濱田尚里(28)。個人戦78キロ級決勝で無理な大外刈りを返されて敗れたマロンガを縦四方固めで抑え込み、日本に団体戦3連覇をもたらした。

「美しすぎる柔道選手」として有名なウクライナの女子48キロ級代表のダリア・ビロディド(18)。決勝で日本の渡名喜風南を破って2連覇を果たしたが、圧巻は準決勝の寝技。相手はすべて寝技で勝ち上がった寝技のスぺシャリスト、U・ムンフバット(モンゴル)。激しい攻防の末、あっさり抑え込んでしまった。それも足だけで。腕で抑える崩れ上四方固めの足バージョンだ。自身で「アナコンダって言われてるの」と話す通り、長い手足とバネを生かした破壊力抜群の立ち技に、こんな寝技があれば敵なしだ。渡名喜も善戦したが、まだ差を感じた。同じ階級のレジェンド、谷(旧姓田村)亮子に憧れるビロディドは2連覇。172センチの長身で48キロ級ならあと2、3階級は上げられる。スーパーモデルのような身体のどこにそんな力があるのか。日本には脅威の存在だ。

 52キロ級の女子決勝であっという間にロシア選手を投げ飛ばして2連覇した阿部詩(19)も、準決勝がカギだった。相手はリオ五輪の覇者M・ケルメンディ(コソボ)。得意の背負い投げや釣り込み腰などの担ぎ技が効かない。だが延長戦の攻防の末、横四方固めで抑え込んだ。阿部を育てた夙川学院高校(神戸市)柔道部の松本純一郎監督は「少し前まで寝技は苦手、と言っていた。すごい進歩です。これで勝ちパターンがさらに増えた」と喜ぶ。

 ビデオ判定の導入でおかしな判定は減ったが、寝技を続けさせるか、両選手を立たせるかは各審判の裁量になる。原則は「動きが止まれば立たせる」だが、審判によってかなり違い、止まっていないのに立たせてしまう審判も多かった。

 今大会、女子70キロ級個人戦の3回戦でポルトガル選手にまさかの敗退をした新井千鶴はポイントを奪われた後、寝技で反撃していたが、立たされてチャンスを逸した。だが全体的には寝技を続行させていた。

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