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渡瀬基樹の「空港から最寄り駅まで歩いてみた」第13回

仙台空港からJR東北本線・館腰駅まで歩く…東日本震災、津波被災地の「防波堤」を横目に

文=渡瀬基樹
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仙台空港にはJAL(日本航空)やANA(全日空)のほか、スカイマーク・AIRDO・アイベックス・フジドリーム・ピーチなど多様な航空会社が就航している(写真はすべて筆者撮影)。
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国内線69便(コードシェア便は1便として計算。コロナ禍による運休便を含む)のほか、中国・台湾・韓国・タイへの定期便(現在運休中)を設定している。「国際空港」の愛称にふさわしい、充実した路線網だ。

 東北最大の空港である仙台空港(仙台国際空港)は、JR仙台駅から約14km南方の、宮城県名取市と岩沼市にまたがる位置に存在する。仙台市内ではないとはいえ、通勤圏の隣市であり、日本の空港のなかでは、ターミナル駅に近くて利便性の高い部類に属する。

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仙台空港の位置(Googleマップを利用しています。権利関係はGoogleに帰属しています)

 日本の空港は、機能や設置・管理主体によって区分されており、2008年までは第一種・第二種・第三種空港の3つに分類されていた。当初は第一種空港のみ国際線が乗り入れていたが、1980年代には第二種空港にも乗り入れを開始。単なる空港の規模による分類になっていた。

 2008年の空港法改正により、現在では「拠点空港」「地方管理空港」「その他の空港」「共用空港」「空港以外の飛行場など」に分類されている。名称も、拠点空港や地方管理空港は「空港」という名前が付くが、その他の空港や共用空港は「飛行場」となる。

 このうち拠点空港は、さらに「会社管理空港」「国管理空港」「特定地方管理空港」に分類される。会社管理空港は法で定められた株式会社が設置・管理している空港で、資金の一部を民間会社に出資してもらい、国の負担を減らしている。成田国際、中部国際、関西国際、大阪国際(伊丹)の4空港が該当し、これに東京国際空港(羽田)を加えたものが旧第一種空港に当たる。日本の中核的存在の空港といっていいだろう。

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国内の空港の分類(空港以外の飛行場などは割愛)。共用空港は米軍や自衛隊と共用している空港。

 国管理空港は、新千歳空港福岡空港など主要な19の空港が該当する。羽田空港もここに含まれるのは、規模ではなく設置・管理主体による区分であるからだ。仙台空港は東北地方で唯一、この国管理空港となっている。東北地方の中核空港であることの証明といえるだろう。

 ややこしいのは、仙台空港を運営しているのは、仙台国際空港株式会社であるということだ。ならば「会社管理空港になるのではないか?」と思われるかもしれないが、運営権は民間に売却しているものの、空港管理会社に対して国が出資しておらず、所有権も国が保有しているため、国管理空港という扱いになっている。

 東北地方を代表する空港だけあって、仙台空港の発着便数は多い。国管理空港のなかでは羽田、新千歳、福岡、那覇の各空港に次ぐ便数だ。コロナ禍で、仙台-中部便を運行していたLCC(格安航空会社)のエアアジア・ジャパンが10月上旬に事業継続の断念を発表したが、直後に同じくLCCのピーチが12月24日より仙台-中部便の就航を発表するなど、この時勢でも一定のニーズがあると評価されているようだ。

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