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川端理香「惑わされない! 栄養と食の本質」

なぜ暑いのに“夏太り”する?冷たい麺類や脂っこいモノでカロリー過多に

文=川端理香/管理栄養士

 発汗が多いと、塩分をはじめとしたミネラルの補給は必要です。しかし、スポーツドリンクなどに含まれている糖分は、食事で主食などが摂れていれば夏だからといって増やす必要はありません。もともと日本人は塩分の摂り過ぎが指摘されています。みそ汁や梅干し、漬物などをはじめ、味噌や醤油など塩分が簡単に摂れるものが身近にあります。夏場はこれらをいつもよりも多く摂り、水を飲む量を増やせば、あえてスポーツドリンクなどを飲む必要はありません。

 塩飴や塩タブレットなどの塩分を含んだ商品も売られていますが、そのほとんどに塩分だけでなく糖分も含まれています。これらを使うことで、むしろ余計なエネルギーを摂ってしまい、夏太りの原因になっていませんか?

 もちろん、夏場になると徐々に食事量が少なくなってしまい、体重が落ちることはあります。でも、ここまで暑い日が続くと、むしろエアコンがきいた環境で生活することも多くなり、暑くて食事量が減るということは意外に少ないかもしれません。

 毎年夏になるとなぜか太る、それほど食べていないはずなのに体重がなかなか落ちない……という方は、ぜひ今年の夏の食べ方の参考にしていただければと思います。

(文=川端理香/管理栄養士)

川端理香/管理栄養士

川端理香/管理栄養士

昭和女子大学非常勤講師。2004年アテネオリンピック「VICTORY PROJECT」チーフ管理栄養士、08年北京オリンピック委員会強化スタッフ。JリーグやVリーグ、プロ野球、プロゴルフ、ラグビーなど多くのトップアスリートをサポート。著書多数。一般を対象にした講演などの食育活動や執筆、レシピ開発、企業の栄養アドバイザーも務める。


川端理香オフィシャルブログ

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