“マック”でおなじみのハンバーガーチェーン「マクドナルド」が、好調を維持している。同チェーンを運営する日本マクドナルドホールディングスが12月5日に発表したところによれば、11月の既存店売上高は前年同月比2.7%増を達成し、48カ月連続となる前年超えを果たしたという。
季節ごとのキャンペーンも人気で、消費者をしっかりとつかんでいるマックは、12月の全店売上高でも過去最高の数字を記録する見通しだという。しかし、提供されている幅広い商品ラインナップのなかには、ユーザーの不評を買ってしまっているものも、少なからず入り込んでいる。
そこで今回は「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が、インターネット上の書き込みや実際に試食してみた結果を基に「この冬、買ってはいけないマックの商品5選」をピックアップした。
倍チキンクリスプ/210円(税込、以下同)
17時以降、100円プラスするだけでバーガーのパティを2倍にすることができる“夜マック”。基本的には、いつものメニューよりも満足感が得られるため、お得なサービスとなっているが、意外にも夜マックには向かない商品がある。
それが「倍チキンクリスプ」だ。もともと「チキンクリスプ」は110円という値段設定がウリなのに、100円プラスすると割安感はなくなってしまう。さらに味の面でも、チキンクリスプパティが2枚重なっていることで、スパイスの辛味と塩気が必要以上に強く感じられ、好みに合わない人もいるようだ。
「倍チキンクリスプ」ではなく、通常のチキンクリスプを2個頼んだほうがバンズもレタスも倍になるからコストパフォーマンス的に優れているし、味のバランスも整っているので、夜マックの落とし穴には注意してほしい。
スパチキ(スパイシーチキンバーガー)/200円
2019年10月から「おてごろマック」の新商品として発売された「スパチキ(スパイシーチキンバーガー)」。単品200円という価格で、2020年1月下旬までの期間限定で販売するという。
大きな特徴となっているのは、チキンクリスプパティにかかっているスパイシーソースだ。公式サイトでは「絶妙な辛さ」との記載があるものの、使われている赤唐辛子はかなり強い辛さのため、辛いものが大好きな人以外にはおすすめできない。
また、ソースにはガーリックも使用されているので、仕事の合間や誰かと会う前に食べるには、ガツンとくる匂いが気になるかもしれない。とはいえ、バーガーの味そのものは決して悪くないため、自身の好みや、その日のシチュエーションに合わせて注文するとよさそうだ。
三角チョコパイ あまおう/150円
「三角チョコパイ あまおう」は、「三角チョコパイ」シリーズの新作として2019年12月4日より販売されているスイーツ。パイ生地のなかのクリームにあまおうパウダーを使用し、いちごの豊かな香りと甘酸っぱさが味わえる商品となっている。
これまでも「三角チョコパイ」シリーズは、中に入れるクリームを変えながらいくつもの商品がつくられているため、少なからずファンを抱えているのは確かだろう。しかし、厚みのあるパイ生地は油を多分に含んでおり、これが苦手だという人も少なくない。
また、つくられてからある程度の時間がたつと、油が生地全体に染み込んで食感が悪くなってしまう。購入後すぐに食べることができないという場合には、特に注意が必要なメニューだといえるだろう。
シナモンメルツ/300円
冬季限定商品として17年に7年ぶりとなる復活を遂げて以降、18年、19年と連続で売り出されてきた「シナモンメルツ」は、多くのリピーターを獲得している温かいスイーツだ。ふわふわとした食感のパンの上にシャリシャリ感のあるシナモンシュガーとクリームチーズ風味のシロップがかけられており、湯気とともに食欲をそそるシナモンの香りが漂う。
ただし、その強烈な甘さは欠点になる可能性もある。甘党にとってはたまらないスイーツであることは間違いないが、ネット上には「甘すぎる」という書き込みが散見され、よくも悪くも、一口食べただけで満足してしまうメニューかもしれない。
キャラメルラテ(S)/210円
7月14日付記事『マック、意外にも評判最悪の商品5選…「マクポ」も「グランクラブ」もコスパ超悪?』で“買ってはいけないメニュー”として紹介した「アイスキャラメルラテ(S)」のホット版である「キャラメルラテ(S)」も、あまりおすすめできない商品だ。
なぜなら、こちらもシナモンメルツ同様、甘さが大きなネックとなっている。デザートとして楽しむならば完成度が高いともいえるが、ハンバーガーやナゲットを食べながら一緒に飲む場合には、甘すぎると感じる人も多いだろう。
立ち上る湯気とともに鼻へ届くキャラメルの匂いも、非・甘党の人にとっては過剰に思えるかもしれない。シナモンメルツ同様、購入する前に冷静に考慮すべきメニューだ。
安価な商品を数多く取り揃え、また、その季節に合ったメニューの投入にも余念がないマック。コスパの優れた商品に混ざった“ハズレメニュー”をつかんでしまわないように、ぜひこの記事を参考にしていただきたい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)