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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

海老・イカ・タコ・貝、驚きの健康増進&病気予防効果…コレステロール減少も

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

 その結果、魚介類コレステロールは意外に少ないこと、比色法ではコレステロールと化学構造のよく似た6種類の別物質(2・4―メチレンコレステロール、β―シトステロール、ブラシカステロール等)を測定していたことを突き止めた。

 しかも、こうした魚介類には遊離アミノ酸の「タウリン」(人体内では筋肉、心筋、脾臓、肺、脳、脊髄、肝臓等に分布している)が多く含まれ、次のような薬理効果を発揮することが明らかにされている。

1.肝臓の解毒能を強化する
2.コレステロール系の胆石を溶解する
3.血液中のコレステロールを減少させる
4.強心作用を発揮する
5.不整脈を改善する
6.血圧を正常化させる
7.筋肉疲労を取り去る
8.アルコールの害を防ぐ
9.精力を増強させる
10.インスリンの分泌を促し、糖尿病を予防する
11.視力の回復に役立つ

 秋が深まると共に海水の温度も下がってくると、魚介類の身もしまってきて、その味もますます旨くなる。

 食欲の秋。海老、カニ、イカ、タコ、貝、牡蠣を酒の肴に、また寿司のネタにして存分に食べ、ますます健康を増進していただきたいものだ。
(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。「白血球の働きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックや、モスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。コーカサス地方(ジョージア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『「食べない」健康法』(PHP文庫)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP文庫)、『コロナは恐くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ』など、330冊以上にのぼる。著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で合計100冊以上翻訳出版されている。1995~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の御殿医。

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